地方は車なしだと就職不可能?地方の仕事と車事情を解説

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僕は会社員からフリーランスまで一貫して茨城県に居住、仕事をしています。茨城というといわゆる「地方」に分類されますが、10年以上茨城で仕事をしてきた中で茨城・地方ならではと思ったことの一つが『』。

新卒での就職もUターンで茨城に戻ることを考えてたため茨城の企業の選考も受けましたが、特に東京と違うと思ったのが車の免許やマイカーの所持が前提になっている点でした。

今回は新卒当時に実感した地方と車の関係性や現在のフリーランスで感じる車事情について解説しました。

地方の就職は車の免許やマイカー所持が前提

車
地方は車があった方がいろいろと便利

まず茨城県に限らず地方の企業は車での通勤や車での移動を前提にしていることが多いです。僕が過去勤めた会社でも車通勤が前提だったり事業所間の移動も原則車でした。駅の近くならとにかく郊外の方にある企業だとバスもあまり本数がないためそもそも車でないと通勤ができないという企業も多いです。

茨城で言えば水戸やつくばのようなある程度大きい市であればある程度公共交通機関もあって、車なしでもある程度何とかなりますが、それ以外はバスなどの本数も少ないため車がないと通勤どころか日常の移動も面倒になることが多いです。

ちなみに2017年に当時あったシェアハウスに半年間だけ移住した関係で茨城県坂東市に住んでいたこともありましたが、坂東市は県内でもかなり田舎の部類で電車も通っておらず公共交通機関だとバスがありますが本数もそんなになかったため移動手段は実質車のみでした。このころは単発の仕事をこなしていましたが、その仕事場もある程度距離があったので移動はすべて車でした。

りょうた
りょうた

ブラック企業の話も込みですが、地方の就職事情は以下の記事でも解説しています。

僕の元勤務先と車事情

僕がこれまで勤めた3社(建設会社、塾、農業)+運転代行について車事情を解説しています。なお運転代行以外は求人票に「普通自動車免許必須」の旨は書いてあったため最悪マイカーはないにしても免許なしだとそもそも応募資格がなさそうな感じでした。

運転代行については学生時代の友人がやってたところで融通が利いてイレギュラーな部分もありましたが、車の運転自体が仕事なので紹介します。

建設会社。近所なので徒歩通勤だけど外回りで車が必須

最初の就職先は地元の建設会社の事務。運転免許は20歳の時に取っていましたが、大学の時は車を買うこともなくそのまま就職しました。会社は近所だったため通勤は徒歩。

事務なので仕事の大半は社内でしたが、銀行や現場に行くことがありました。その際の移動は社用車。当時は免許は持ってるけど車の運転はしないいわゆるペーパードライバー。僕も一度だけ係長の運転+付き添いで銀行や現場に行ったことはありました。

すぐ辞めてしまいましたが、ゆくゆくは僕も社用車を運転して事務の業務で銀行などに金融機関に行ったり、打ち合わせなどで建設の現場などに行く機会があったようです。

りょうた
りょうた

会社自体も交通の便が良い場所でしたが、他の社員はほとんどがマイカー通勤だったようです。

塾。マイカー所持が内定の条件だった

建設会社の後に就職したのが学習塾。2回目の面接の冒頭で社長から「内定」の話は出ましたが「車を買うこと」が内定の条件でした。ただこれは理由もあって

  • 教室によっては車じゃないと行けないような場所もある
  • 仕事が終わるのが夜遅く、駅の近くの教室だとしても終電が間に合わない可能性が高い
  • 日によっては教室間の移動もあり、バスや電車だと間に合わない

などですね。これは僕がいた塾に限らず業界柄であったり県内の塾は大体似たような印象です。

りょうた
りょうた

大手など規模の大きい塾は駅前など交通の便がいいところにあることが多いですが、規模の小さい塾だと駅から遠く車でないと行かないようなエリアに教室があることも多いです。

ちなみに車を買う際は急な話でかつお金も自力ではきつかったので親に相談して、父とディーラーなどを数件見回った末に60万円くらいの中古のフィットに決めて、父が7割と僕が3割くらいのお金を出した上で現金一括で買いました。

ペーパードライバーだったため車が手元に来てから塾に入社までの10日間は水戸市内を走り回って練習しました。

りょうた
りょうた

車の運転技術は慣れてくれば自然と上がってきますが、特に最初の方は事故やちょっとしたアクシデントなど慌てる場面もあります。

不安な方は車を買うのと同時にJAFも加入しておくともしもの時に安心です。

農業。車がないとそもそも通勤できない

農業に関してはそもそも会社自体が駅から遠く、バスもほとんど通らないエリアのため車でないと通勤が難しいところでした

さらに塾や建設会社と違うのが「MT(マニュアル)免許必須」。これは農業系の会社の大半に当てはまる話で、例えば僕のいた会社は収穫のサイトの残さなどの運搬で軽トラを運転することもあり、軽トラの大半はマニュアル車です。

そのため農業の会社に入ろうとすると多くの会社の求人票には必要な免許・資格の欄に「MT(マニュアル)免許必須」もしくは「AT車限定不可」と書かれています。

オートマ限定不可の求人
こういう表記があったらマニュアル免許がないとダメ!

僕が20歳で免許を取った際は「AT限定(オートマ限定)」だったため、マニュアル車は運転できませんでした。そのため塾を辞めて農業方面の転職を考えた際に、教習所に行き「限定解除」の教習を受けてきました。

運転免許には、運転できる自動車やバイクに条件が付されている場合があります。限定解除とは、この条件を解除することをさします。免許証の中央あたりの「免許の条件等」の欄に「○○車に限る」との記載があれば、条件が付されているということ。一般的によく知られる条件は、「普通車はAT車に限る」で、この場合運転できるのは「AT車のみ」です。

運転免許の限定解除に必要な費用、流れ、受験資格を徹底解説!

僕のようにオートマ限定でとった人がまにゅ免許を取る場合は基本的には教習所で限定解除の教習を受けることになります。あくまでクラッチなどマニュアル車特有の操作だけなので、そこまで時間はかかりません。

オートマ免許を持った状態での限定解除の教習は僕が通っていた県自動車学校(水戸校)の場合で4時間(4回)の教習で76,120円です。

自動車教習所のオートマ限定解除の明細
2016年4月に限定解除を受けたときの明細です。
りょうた
りょうた

この辺の手間を考えると最初からマニュアル免許でとっても良かったかもしれない。ちなみに通勤のみ車を使う場合はこだわりがない限りはオートマ車しか運転する機会がないことがほとんどです。

ただし農業に加えて自動車や運輸系の業界はマニュアル免許が必須な会社も多いため、業界によってはマニュアル免許でないと受け付けてないことも多いです。

運転代行。お客さんの車を運転する場合は2種免許が新たに必要

僕が勤めた運転代行は学生時代の友人が代表を務めていたのもあり、いろいろと融通がききました。出勤も家まで迎えに来てくれたので通勤で車を使うこともなかったので。

運転代行の仕事は2人1組が基本で、片方はお客さんの車を運転しもう片方はお客さんの車を後ろから追う随伴車の運転でした。随伴車は普通の車なので免許があれば問題ないですが、お客さんの車を運転する場合は通常の運転免許に加えて『2種免許』が必要です

自家用車は「普通自動車第一種免許」で運転できますが、代行運転自動車(利用者の車)を運転するドライバーは、「普通自動車第二種免許」の取得が義務付けられています。これはタクシー運転手でも必要な免許です。
利用者の車を運転するだけでなく、利用者を搭乗させるためにも「普通自動車第二種免許」は必要となっています。

第二種免許取得は、普通自動車第一種免許を取得してから運転経歴が(免許停止期間などを除いて)3年以上経過していて、満21歳以上であることが条件です。

代行運転にはどんな免許が必要?第二種免許と開業の手続きについて

2種免許は運転代行以外にもタクシーやバスの運転手でも必要になります。ただし運転代行で2種免許が必要になるのはお客さんの車を運転するときで、僕みたく随伴車のみを運転する場合は通常の運転免許(1種免許)で大丈夫です。

りょうた
りょうた

随伴車は僕が勤めたところは軽自動車でした。夜の運転だったり居酒屋などのお店に行くのに狭い道を通ることもあるためある程度の運転は上手い人が望ましいですね。

車関係は保険や税金などでお金がかなりかかる

車は購入の際に多額のお金がかかりますが、買ってからもお金がかかります。主に以下のようにお金がかかります。
(額は僕の場合です)

  • ガソリン代(月1回の給油で3,000円~4,000円くらい)
  • 保険代(月5,000円くらい。ゴールド免許になると元の額から割引になる)
  • 自動車税(毎年5月に納付。普通の自動車で34,500円、軽自動車で10,800円)
  • 車検(2年か3年に1回。10万円は超えることが多い)

あたりが主なものですね。いずれも車を持つうえでは避けては通れません。特にガソリン代と保険代は毎月かかるものなので、単純な月の固定も増える点に注意してください。

りょうた
りょうた

保険代は1年分をまとめて支払うパターンもあります。金額だけなら全体的に軽自動車の方が安いことが多いです。

僕の知人などでも車なしで会社員やってる(+やってた)人はほとんどいない

ここまでは僕個人の話でしたが、では茨城県内の知人などはどうかというと特に正社員経験者に関してはほぼ100%の人が車で通勤してるような印象でした。バイト・パートだと公共交通機関のみの通勤という方も見受けられますが、基本的には何らかの形で車を運転する人が多いですね。

僕の家族で言うと父や弟も該当しますが、それぞれ車を持っているため僕の自宅(実家)には僕の車を含めて3台の車があります。うちに限らず家族で住んでも個別にそれぞれ車を持っているケースも多いため地方特に茨城は車がないと生活がしづらいです。

りょうた
りょうた

通勤時間は人によりますが、車だと県内を縦断するくらいの距離を通勤することもありますし、僕も塾講師時代は遠いときは片道1時間の運転もありました。

フリーランスでも車はあった方が便利に感じる

そんな僕は現在はフリーランス。会社員でないため通勤という概念がほぼないですが、そうはいっても外での仕事が入ることもたまにあります。場所は毎回違いますが、駅から遠いエリアになることも多いためやはり車でないと行くのが難しいことも多いです。

ちなみに現在毎週火曜日と木曜日はコミュニティスペース本拠地の管理人をやっていますが、本拠地に行く時も車です。一応バスでも行けるのですが、本数を考えると時間に縛りができたり、毎回のバスの運賃を考えると意外と車の方がお得な感じもします。

りょうた
りょうた

以前は基本的に自転車で雨の日は車で行ってました。ただ去年自転車が壊れてからは車に切り替えました。

まとめ

記事のまとめ
  • 地方での就職や車の免許やマイカーの所持が前提なことが多い
  • 通勤や業務で車を使うケースが多い
  • 会社によってはバスや電車がなく車でないと通勤ができない場所もある
  • フリーランスのように時間の縛りが少なくても地方では車があるほうが便利

最近はテレワークの普及などで仕事の場所を選ばない風潮も出てきていますが、茨城など地方は一部を除いてはテレワークとは基本無縁で車がないと業務や就職が難しい側面はあります。

特に茨城に関しては電車の本数も少ないですし、市街地周辺を除くとバスもそこまで数は多くないため公共交通機関を使っての移動も意外と面倒です。

地方はまだまだ車社会の風潮も根強く、車がないと地方の就職は少しハードルが上がります。地方で就職の際は車の購入や運転もご検討ください。

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