職業紹介責任者の資格を取りました

著者:長池涼太(ブラック企業研究家)

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2025年2月17日に職業紹介責任者講習を受けて、職業紹介責任者の資格を取得しました。ブラック企業・キャリアの発信、活動をするにあたって関連する資格などを持っていなかったですが、この度要約資格を取得しました。

職業紹介責任者とは?

「職業紹介責任者」とは、職業安定法に基づき「有料の職業紹介事業」を行う事業者に対して、設置が義務付けられている役職です(職業安定法32条の14)。

職業紹介責任者の設置が義務付けられているのは、適切に業務を行う資質を持つ人材に責任を与えて業務を統括させることにより、職業紹介事業が適正に実施されることを確保するためです。

職業紹介責任者とは?エージェントが設置すべき人材の要件・講習の内容を弁護士が解説 – tameni|マイナビの人材紹介事業向けメディア

特に職業紹介事業を行うにあたって、職業紹介責任者の有資格者の設置が義務付けれています。

職業紹介責任者としての責務は「求人者または求職者からの苦情処理」「求人者の情報および求職者の個人情報の管理」「職業紹介業務の運営および改善」「職業安定機関(ハローワーク)との連絡調整」とされており、各方面とのやり取りや個人情報の取り扱いなど職業紹介が円滑・円満に進むように努めます。

職業紹介責任者講習を受けるのが必須

職業紹介責任者講習は、職業安定法第32条の14により選任を義務付けられています。

職業紹介事業者から選任された「職業紹介責任者」を対象に、法の趣旨、職業紹介責任者の職務、必要な事務手続等について講習を行うことにより、職業紹介事業所における事業運営の適正化に資することを目的に行われるものです。
(新規許可の場合は3年:更新の場合は5年)

職業紹介責任者講習について

そして職業紹介の事業をするにあたっては「職業紹介責任者」を選任・配置することが義務付けられています。なお、職業紹介責任者になるための要件もありますが、特定の業務を経験しなければならないなどはなく、「3年以上の職業経験を有すること」とされています。

職業紹介責任者講習を受けてみて

通学形式での講習

僕が受けた講習は通学形式で水戸のザ・ヒロサワ・シティ会館(分館)が会場でした。同じ水戸市内なので行きやすかったです。今回の講習は「ウェルネット」という企業が運営しているもので、他の企業による講習もありましたが茨城県で開催しているのはウェルネットのみでした。講習の料金は企業により異なり僕がウェルネットで受けた講習は9,900円でした。

りょうた
りょうた

職業紹介責任者講習の値段は10,000円~12,000円くらいが相場みたい。

ザ・ヒロサワ・シティ会館
ザ・ヒロサワ・シティ会館
ザ・ヒロサワ・シティ会館の分館。こちらで講習を受けました。

参加者は10~15人くらいで、他の回の傾向からしてすでに企業に属して職業紹介やそれに近い仕事をしている人が多そうな感じでした。少なくとも僕みたくフリーランスの立場で受講するのは珍しいかもしれません。

なお、オンラインでの講習もあり居住地を問わず頻度も多いので、近場で講習がないけどネット環境が安定していればオンラインで講習を受けても良いですね。

職業紹介責任者講習について

講習は朝9時半から小休憩、昼休憩などを挟んで17時まででした。内容は当日に配布されるテキストをもとにした講義形式でした。基本的には各項目をページ順に概要を中心に解説する形でした。

職業紹介責任者の手引き・テキスト
当日もらえる職業紹介責任者講習のテキスト

各講習のサイトにも記載されていますが、主な内容は

  • 職業紹介事業の概要
  • 職業安定法及び関連法令(労働基準法など)
  • 職業紹介責任者の責務
  • 個人情報の取り扱い
  • 民営職業紹介事情の運営状況(こちらはテスト後の講義。そのためテストには出題されませんでした)

職業紹介責任者の資格取得にあたっては、講習の最後の方で講習の内容をもとにしたテストを受けてそれに合格したら受講証明書がもらえ資格取得という流れでした。

試験は講義を理解していれば難しくない

テスト形式は文章が10個あってそれが正しければ○、間違っていれば×を書くくらいで、文章の内容も講義中に触れていたものからそのまま出題されたので、しっかり講義を聞いて理解できていればそんなに難しいものではありませんでした。

また、僕の場合は普段の発信の中で労働基準法などの知識はつけていたり、現在は失効していますが「情報セキュリティ技士」という個人情報取り扱いの資格も持っていたので、法律や個人情報の取り扱いの知識があると講義が理解しやすく試験も楽でした。

りょうた
りょうた

テストの点数は合格でも不合格でも開示はされませんが、テスト後に口頭で問題の解説を聞いた限りは、僕は10問全部正解できていたようでした。

試験に受かれば「職業紹介責任者講習受講証明書」をもらえて、晴れて資格取得です。

万が一試験に落ちた場合はもらえるのが受講証明書ではなく不合格通知書となってしまい、資格取得のためにはもう一度講習を受け直さなければいけないのでご注意ください。

職業紹介責任者講習受講証明書
職業紹介責任者講習受講証明書

テストに不合格だともう1度講習を受ける必要がある

講習の最後の方でやる試験ですが、講習の内容をそのまま聞いてきますし、特に引っかけ問題の要素もないので講習の内容が理解できていればおそらく問題なく合格できると思います。

万が一試験に不合格の場合は、受講証明書はもらえず資格取得とはなりません。職業紹介責任者の資格が欲しければもう一度申し込んで講座の受講をしなければなりません。お金もかかりますし講座も1日通しての開催と労力も多少かかるので、ちゃんと講習を聞いて、一度で試験をパスし受講証明書をゲットしましょう。

まとめ

職業紹介責任者の資格を取得したことで、就職・転職全般や労働法などの知識が身につきました。また、それらを活かして今後はこれまでもやっていた就職・転職関連の相談の質も上げられると思います。

資格を取って終わりではなく、職業紹介責任者の講習で得た知識をブラック企業研究家としてフル活用できるようにしたいですね。

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