著者:長池涼太(ブラック企業研究家)
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僕は流行りとかアニメに興味がないのでノータッチなのですが、SNSを見ててふと目に入った鬼滅の刃の中でのセリフ。
「生殺与奪の権を他人に握らせるな!」
このセリフを聞いたときに、真っ先に思い出したのがブラック企業時代の自分。ザックリした意味は「他人に自分の生死をゆだねる」みたいなことですが、ある意味当時の自分は会社に生死を握られているような状態でした。
当時の僕みたいな状態に陥ってる方って、実は意外と多いのかも。
生殺与奪って?
生かすも殺すも、与えることも奪うことも自分の思うままになること。絶対的な権力を握っていることをいう。
生殺与奪の解説 – 三省堂 新明解四字熟語辞典
生殺与奪の権利(他人に対して生かすか殺すかを選択できる権利)という言い方もあります。最近では鬼滅の刃で冨岡義勇が使った言葉ですね。
ブラック企業に生殺与奪の権利を握られがち
「他人に自分が生きるか死ぬかを委ねるのがそもそもおかしい話」と言っておきながら、実はブラック企業に勤めていたころの僕は、まさに「生殺与奪の権利」を『会社』に握られていました。
例えば、僕が勤めていた塾は長時間労働が常態化しているなど絵に描いたようなブラック企業でしたが、当時の僕は辞めることにたいしてすごく迷いがありました。
- 会社を辞める=みっともない、と思われそう
- 最低でも3年は勤めなきゃ
- 根性無しと思われたくない
など、自分の意思というよりは会社はもちろん世間や風潮に左右されていました。会社もそうですが、これこそまさに見えないものに「生殺与奪の権利」を握られてました。これは何も僕に限ったことではなく、ブラック企業を辞めるか悩んでいたり、辞められない人の多くが当てはまります。
ブラック企業を辞めて生殺与奪の権利を取り戻した
そしてブラック企業を辞め、僕は今はフリーランスをやっています。結論から言えば今の僕は、誰にも生殺与奪の権利は握らせていません。握っているとすれば自分ですね。
フリーランスだから…とも言い切れませんが、僕の場合は生活リズムから仕事までおおよそのことは自分でコントロールができています。ブラック企業にいた頃は、
- いくら頑張っても給料は上がらない(40歳過ぎまではほとんど上がらない仕組みだった)
- 残業代が出ないため、いくら働いても同じ給料
- 労働時間が長すぎ、休日も疲れすぎて何もする気が起きなかったので休日も含めて仕事に支配されていた
- 上司や社長の顔色を常にうかがいながら仕事
- 上司や社長の(正当ではない)評価で全てが決まる(理不尽も含む)
とどんなに頑張ってもどうにもならない状態でした。休みがあっても疲れすぎて何もする気が起きないですし、仕事の日はとにかく休みもの日も会社・仕事に支配されていたような感覚でした。
こうなるとだいぶ危ない段階ですし、僕も体の疲れ⇒メンタルを蝕まれるという流れになり、自律神経などいろんな体調不良に遭いました。
他人や会社に生殺与奪を握らせないこと
今回の記事では「生殺与奪」という言葉からブラック企業の話を書きました。会社に限らずですが、自分以外の誰かに生殺与奪を握られるのは本来おかしな話です。僕の場合はフリーランスになることで会社から解放され、会社に生殺与奪を握られるというのはなくなりました。
そして、他人に自分を左右させない強い気持ちが必要なんだなとあらためて思いました。
あなたは自分の意思と力で、自分の人生生きてますか?