内定がないまま卒業するとどうなる?不安の中でも人生を切り開こう

著者:長池涼太(ブラック企業研究家)

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4月になりましたがこの春大学等を卒業した皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

就職先が決まった方は会社の仕事が始まり、大学院等に進学した人はより勉学に励んでいると思います。一方で新卒で就職活動をしてきたけど、内定をもらえず就職先が決まらないまま大学を卒業した(無い内定、NNTとも呼ばれる)方もいるかもしれません。就職が決まらないままの卒業は僕も経験しましたが本当に不安が大きいですよね。

そういう僕も実は内定がないまま大学を卒業した経験があります。最終的にはその後も就活を続け無事就職しました。内定がないまま卒業してもあきらめずに行動することが大事なんです。

内定がないまま卒業するときに感じた不安

就職が決まらないまま大学を卒業し、4月を迎えるのは率直に言ってものすごく不安でした。具体的にどの点で不安だったか解説します。

内定がないまま大学を卒業する不安

3月に周りが内定先の準備を進める中、自分は未内定のまま卒業…

大学卒業時の3月というと卒業式や卒業旅行など卒業にまつわるイベントごとが多いです。そのため周りは卒業や就職に関することなどおめでたい話題が多かったです。

ただ、内定が一向になかった僕は大学を卒業する3月も就職活動をしていて卒業式の3日前には最終面接を受けていたくらいでした。結局その面接も落ちてしまい、日程的にそれが最後の就活となってしまい実家に戻りましたが、それ以降も不安な日々を過ごしていました

しかも当時は東日本大震災もあり就活どころか生活そのものに不安を抱いていました。また卒業式も中止になってしまい、よくわからないうちに大学を卒業してしまいました。

大学の卒業式の日
2011年3月13日。この日は大学の卒業式の予定でしたが中止。事務室に卒業証書を受け取りに行きましたが、ゼミの友人も来ており卒業前最後に一目会うことができて良かったです。

このように卒業間近になっても就職が決まらないと、不安に押しつぶされそうになる人は少なくありません。周りの友人が新生活の準備を進める中、自分だけ取り残されたような気持ちになり、「このままで大丈夫なのか?」と焦ることもあります。

しかし内定がないまま卒業することは実はすごく珍しいわけでもありません。令和4年度学校基本調査によると、内定がないまま大学を卒業した人(進学も就職もしない人)は令和4年3月卒業で約9%、約5.5万人です。ちなみに同年の大学院等への進学が約12%、約7万人とのことで実は内定がないまま大学を卒業した人と大学院等への進学者への数はそこまで大きな差はないみたいです。

「自分は社会に出られないのか?」という焦り

僕は大学生の時に20社くらいの選考を受けて来て内定がゼロでした。もちろん世間にはもっと多くの企業の選考を受けている方もいるでしょうが、それはとにかく「新卒」という期間を使って内定がない状態だと、「自分は社会に出られないのではないか?」「自分は社会に必要とされてないのでは?」といった不安が脳内を駆けめぐりました。

就職活動で選考に落ちるたび「自分は能力が低い」「社会に必要されてない」と考えていました。就職活動も今思えば自己否定の連続でした。それもあったので内定がないまま卒業が決まったときはより自己否定の感情が強くなってしまいました。

親や友人からのプレッシャーがつらい

人にもよりますが親や友人など周りの人からのプレッシャーがかかることもあります。僕は幸い親からの圧力はなかったですが、一部の友人からは「早く内定もらいなよ」「まだ決まってないの?」など言われてしまったことはありました。もちろん友人もプレッシャーをかけるというよりは心配や善意で言っていたと思いますが。

しかし特に今のご時世は昔と違って人生のペースは人それぞれです。無理に周囲に合わせるのではなく、「自分に合った道を探している途中」と考えることが大切です。どうしても辛い場合は信頼できる人に相談したり、話題を変えたりするのも有効です。

茨城県と派遣会社による未就職者支援事業に助けられた

僕も内定がないまま卒業したことで大学を卒業した年の4月は無職でしたが、同時に当時はリーマンショックや東日本大震災などがあり僕みたいに就職できないまま卒業した学生が例年以上に多かった年でした。

そのため全国的に都道府県と派遣会社による僕みたいに就職できないまま卒業してしまった人を対象にした支援事業がありました。以下は2011年4月のパソナの例で、僕も別の派遣会社の同様の支援事業に参加しました。

株式会社パソナ(本社:東京都千代田区、代表取締役 南部靖之、http://www.pasona.co.jp/)は、茨城県で大学等を卒業後3年以内の未就職の方を対象に、仕事をする上で必要な知識や技能を修得する「基礎研修」や、県内企業での「実務研修」を実施し就職を支援する『大卒等未就職者人材育成事業』を5月2日(月)から開始いたします。また、当事業への参加を希望する方の「募集説明会」を4月8日(金)より水戸市、つくば市および土浦市で開催いたします。

今年3月に大学を卒業する学生の就職内定率は77.4%(2月1日時点、文部科学省および厚生労働省)で、昨年より2.6ポイント低下しました。また、3月11日に発生した「東日本大震災」を受けて県内にも採用活動の見直しを行う企業があるなど、若者を取り巻く就職環境は厳しさを増しています。

そこでこの度、パソナは『大卒等未就職者人材育成事業』を茨城県から受託し、5月2日(月)より事業を開始いたします。当事業では、ビジネスマナーやパソコンスキルなど仕事をする上で必要な基礎的知識や、業界知識、仕事の進め方などを学ぶ「基礎研修」のほか、民間企業での実務経験を積みながら知識や技術を習得する「実務研修」を実施し、早期の就職を支援いたします。

パソナ 茨城県で『大卒等未就職者人材育成事業』開始 被災した未就職者を優先的に支援 / 水戸、つくば、土浦で説明会 | パソナグループニュース | パソナグループ

募集人数が決まっていたため、作文や面接といった選考はありましたが、無事に通過し大学を卒業した年の5月からこの支援事業に参加しました。僕の場合はこの研修を通じて最終的に学習塾に試用期間を挟んで正社員として就職できたのでありがたかったです。

現在は当時より景気は良くなっておりこの手の事業はほとんどやってないみたいですが、たとえば水戸市では「地域若者サポートステーション(サポステ)」といった行政の支援や相談があり、今でも何かしらの支援はあります。

就職が決まらなかったときにやるべきこと

無理に焦ってブラック企業に入らない

「早く就職しなければ」と焦るあまり十分な情報収集をせずにブラック企業に入ってしまうケースもあります。実際僕もブラック企業を3社経験しましたが、実は転職活動自体は割と短期間(1~2か月)で終わらせてました。今思えば面接における面接官の態度の悪さなど入社前の段階でブラック企業と判別できる要素もありました。もう少しじっくり見るべきだったと反省しています。

一度ブラック企業に入ると長時間労働やパワハラで心身を消耗し、短期間で離職するリスクが高まります。特にうつ病などの精神疾患を発症すると後遺症であったり、体調面の不安などのリスクも発生することもあります。僕も塾講師時代の長時間労働で体を何度も壊したことで、今のフリーランスの仕事も体調次第で要所要所で体力をセーブしながら仕事しています。

せっかく就職してもすぐに辞めることになれば、再就職の際に苦労することもあります。焦る気持ちは分かりますが、「本当に自分に合った企業なのか?」をしっかり見極めることが重要です。

「新卒ブランド」にこだわりすぎない

「新卒で就職しないと、一生正社員になれないのでは?」と不安になるかもしれません。しかし近年は既卒でも採用を行う企業が増えており、特にベンチャー・スタートアップ企業あたりはこの傾向があります。そのため新卒にこだわる必要は必ずしもありません。

りょうた
りょうた

大手や伝統的な企業はいまだに新卒に固執する傾向がありますが。

むしろ卒業後にスキルを磨いたり、経験を積んだりしてから就職した方が自分に合った仕事を見つけやすくなることもあります。

大切なのは、就職すること自体ではなく、「自分が納得できる働き方を見つけること」です。

フリーターやアルバイトをしながらでもOK!「次の一手」を考える

「正社員で就職しないとダメ」という固定観念にとらわれる必要はありません。フリーターやアルバイトをしながら、次のステップを考えるのも一つの方法です。接客や事務などのアルバイトを通じて社会経験を積みつつ、自分が本当にやりたいことを探す時間を確保することもできます。

また、業界や会社によってはアルバイト先から正社員登用のチャンスが得られることもあるため、「とにかく今できることをやる」という姿勢が大切です。たとえば塾業界はこの傾向が強く、実際僕が勤めていた学習塾でも大学生でバイトをしていてそのまま社員になったという方もいましたし、他塾でもそういう話はありました。

りょうた
りょうた

ただしバイトはバイトでも「ブラックバイト」には要注意!正社員だけではなくバイトにおいてもブラックな労働環境ってあるんです。

「就職」以外の道も選択肢に入れる

必ずしも正社員になることが唯一の選択肢ではありません。例えばフリーランスや起業、派遣社員など、さまざまな働き方があります。近年は、副業や個人で稼ぐ手段も増えており、ブログやYouTube、プログラミングなどで生計を立てる人もいます。

一度、広い視野で「自分に合った働き方は何か?」を考えてみるのも良いでしょう。大切なのは、どの道を選んでも「納得できる生き方」をすることです。そのために必ずしも会社員に固執する必要はありません。

ただし会社員以外の働き方は収入の不安定さのリスクもあるのでそこを考えたうえで働き方・生き方も考えましょう。

「未内定卒業」から抜け出すための考え方

未内定のまま卒業すると「人生詰んだ」と思いがちですが、そんなことはありません。大切なのは、「今の状況をどう受け止め、どう行動するか」です。まずは、周りと比較するのをやめ、自分のペースで進むことを意識しましょう。

就職活動を続けるも良し、スキルを身につけるも良し、起業やフリーランスに挑戦するのもアリ。重要なのは「未来の自分をどう作るか」という視点を持つことです。焦らず、今できることから始めていきましょう。

まとめ

記事のまとめ
  • 内定がないまま大学を卒業するのは不安がつきもの
  • 焦って就活をするとブラック企業に入りがち
  • 最近は新卒に固執しない企業も出てきている
  • 就職せずに起業したり、フリーランスになるのもアリ(リスクはある)

実際経験して実感していますが、大学を卒業したら大半の人は就職するのでその中で就職先が決まらないまま卒業するのは本当に不安が大きいです。

とはいえ世の中もそういう人向けの支援が全くないわけではなく、実は探せば意外とあったりします。

内定がないゆえの苦労もありますがそこで人生が終わるわけではありません。あきらめずに行動すれば就職先はいずれ見つかりますし、自分に合った生き方や働き方も見つかります。

そもそも珍しくないとはいえ内定がいないまま卒業するのは全体の1割程度です。貴重と言えば貴重なので、それすらも糧にしたりネタにするくらいの意気込みで突き進みましょう。

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