著者:長池涼太(ブラック企業研究家)
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僕は農業法人をパワハラを受けた上にクビになってから2年ほど無職でした。
その2年間は働くこと自体がトラウマになっていて、転職活動どころではありませんでした。正社員どころかバイトで何かをやろうという気もあまり起こらず前職の塾講師時代の貯金を切り崩しながらの生活でした。
そんな中でシェアハウスに移住する機会があり、そこで仕事をいくつか紹介していただきましたがその中の一つが「内職」でした。内容も単純作業的なものでノルマや記事などもそこまで厳しい感じではないとのことなので、当時の僕にとっては働く上での「リハビリ」も兼ねたものでした。
内職をやってみて手ごたえを感じることができて、その後は単発ながらいくつかアルバイトをすることにもつながったので、内職は無職の僕にとってもやって良かったものだと思っています。
そんな内職の仕事内容やどんな人に向いてるかなどを解説しました。
僕が経験した内職の仕事内容
僕がやった内職は「タバコの箱の組み立て」でした。最初は平らな状態からタバコの箱の形に組み立てていくもの。ドライバーなど道具などは特に必要とせず、折ったり所定の位置にはめ込むなどをやれば完成する形でした。
内職と言っても内容は様々で僕がやった箱の組み立て以外にも
- シール貼り
- 検品
- 封入
- 伝票整理
多岐に渡ります。いずれも単純作業に近いものなので特にスキルなどがなくてもできるものが多いです。
以下の動画はタバコの箱ではないですが、やっていることが僕がやったものと非常に近かったので参考までに載せておきます。
順番さえ間違えなければそこまで難しくないので、手先の器用さもそこまで求められませんでした。
稼ぎは多くないが無職になってから初めての労働としては良かった
だいたい2,000個くらいの箱を1か月くらいで組み立てて7,000円くらいをいただきました。1つにつき2~3円くらいです。普通に時給制でバイトするのと比べると額は多くはない印象も受けるかもしれません。
ただ、当時の僕は農業をクビになって1年経った頃でまだパワハラのトラウマでまともに働けない状態でした。その中で労働の対価としてお金をもらう経験ができたのは良かったと思っています。内職をきっかけに当時は定期的に単発ではありましたが、アルバイトっぽいこともするようになりました。
普通にバイトに応募するよりも敷居も低く感じて気軽に取り組めたと思います。
内職のメリット
時間の融通が利く
内職の仕事は「〇時~〇時まで」みたいな決まった労働時間がないことが多いです。もちろん締め切り・期日が設けられていることは多いためそれに間に合わせるのは必須ですが、逆にいえば締め切りに間に合えばいつやっても大丈夫です。
とにかく締め切りは守るように気をつけよう。
家でできるため通勤がない
内職の仕事は内職に使う物品を家に郵送してもらったり、会社から持ち帰るなどして作業自体は自宅でやることが多いです。僕が請け負ったところは会社に行く機会もありましたが、最初に内職に使う物品を取りに行った時と内職で完成した物品を会社に提出するときくらいでした。
通勤・会社に出向く機会は最低限なことが多いため、通勤による時間の制約もほとんどありません。
通勤時間って長い目で見るとけっこうな時間になりますし、通勤時間が長いと意外と疲れますからね。
スキルはそこまで求められず多様な年齢の人がやるのでハードルが低い
内職の特徴として
- 大きな年齢制限がない
- 特別なスキルは求めれないことが多い
があります。内職市場では内職をしている人の統計データ・内訳がありますが主に
- 30~40代で約8割
- 既婚者が8割
- 女性が9割
とのことです。一般的な転職活動よりも年齢層が高めで、お子さんがいる方が子どもの兼ね合いもあって自宅で仕事をすることもあるそうなので、一般企業での就業が難しかったり制限があるような方にはないしょくはうってつけですね。
また内職をやった当時の僕みたくスキルやコミュニケーションに不安があるタイプの人にもいいかもしれません。
内職のデメリットや注意点
大きく稼ぐのは難しい
先述のように僕の場合で1か月で2,000個くらいの箱の組み立てで7,000円でした。箱などの組み立ての場合は単価が設けられていることもありますが、大きく稼ごうとするとかなりの数をこなす必要があります。
ただ、実際は本業の仕事があったり子育て・家事の合間にやっているような人は内職の時間が限られてしまうので、そこも考えると内職で大きく稼ぐのはよほど時間がある人を除くとあまり現実的ではないかもしれません。
内職だけで生活していけるだけ稼ぐのはさすがに厳しそうです。
作業が単調・ひたすら単純作業の繰り返し
内職はひたすら同じ作業を繰り返すことが多いです。いわゆる単純作業ですが、これを苦にするかしないかで内職の好みは分かれてきます。僕は単純作業は好きな方でしたが、単純作業が嫌いなタイプの人は内職を苦にする可能性が高いです。
この点はポスティングも近いですね。あくまで好みの問題ですが。
締め切りを守るための計画性は必要
内職は締め切りが設けられているケースも多いです。組み立てなど所定の作業を定められた期日までに終わらせることが必須です。
当然ながら締め切りまでに終わらないとお叱りを受けたり、報酬の減額や最悪お金がもらえないなんてことも考えられるため締め切りから逆算してペースをつかむのも重要ですね。
ただ早くやろうとし過ぎて適当にやって提出もNGです。僕も一度提出したら折り方が間違っていたみたいで全部やり直し、再提出になりました。当然ながらもらえるお金が増えることはないので単に時間が伸びて損です。
早くやるのも大事ですが、ちゃんと完成させることも大事なのでスピードと質のバランスもポイントですね。
内職に使うものを置くためのスペースが必要
僕がやった内職は箱の組み立てでしたが2,000個もあったので、家に置いたり車で運ぶ際もかなりのスペースを取りました。特に軽自動車だと入るか意外とギリギリになりそうな感じでした。
郵送で来るとしても少なからず内職に使うものでスペースは意外ととるため、最低限内職で使う物品のスペースの確保はあらかじめしておきましょう。
僕が扱ったものもそれなりにスペースを取りました。大きさで例えるなら洗濯機が近いイメージだっと思います。
ただ最近は内職の会社・事務所内で作業を請け負うケースもあり、例えば内職市場では軽作業内職と称して内職市場の店舗内での作業も可能です。
内職市場のお店の中で軽作業をする働き方です。いろんな作業がありますので、飽きずに長く続けられます。お車をお持ちでない方や、内職はしたいけど、自宅に荷物を運ぶのは大変。そんなシニアの方も多いことが特徴です。
このようなパターンだと物品の持ち帰りなどはないので、家のスペースや持ち運びの労力の心配もないですね。持ち運びも意外と労力かかりますから。
まとめ
- 内職は高いスキルは要求されずある程度マイペースにできるので通常のバイトが困難な人にもオススメ
- 締め切りに間に合えばいいので、1日ごとの時間の融通はきく
- 内職で大きく稼ぐのは難しい
- マイペースにできるとは言いつつ締め切りはちゃんと守ろう
- 内職に使う物品で置くスペースは意外ととる
無職になってから1年以上バイトもやってこなかった身でもできた内職なので、僕みたくパワハラなどでメンタルブレイクして普通に働くのが難しくなったような人にとっては内職はやりやすいと思います。
大きく稼ぐのは難しいデメリットもあり内職だけで生計を立てるのは難しいですが、働く上での「リハビリ」としては効果的です。様々な事情で普通に働くことが難しい人はまずはそのとっかかりとして内職をオススメします。