著者:長池涼太(ブラック企業研究家)
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- 面接官、妙に高圧的だったなぁ
- あれ、求人票と話が違う
- なんだろ、面接受けたけど妙な違和感
就職活動・転職活動で面接を受けた中でこのような違和感を抱いたことはないですか?
その違和感、実は正解だったりしますし、放置すると後悔する可能性も高いです。この記事を通して、面接で感じた違和感に目を向ける人が増えればと思います。
面接の中で会社に対して違和感を感じるポイントは様々で、
- 面接官が高圧的(圧迫面接)で嫌な感じがある
- シンプルに話してて合わなそうと感じる
- 求人票などで得た情報と違う(例えば事務で応募したのに面接したら営業で…なっている等)
- 給料などの条件面の話になると口ごもる
などがあります。一部例外もありますが、このように面接で感じた会社への違和感は当たることも多く、『辞退すべきサイン』と考えてもいいです。
補足説明
面接などの選考において応募書類を通じて尋ねたり、面接で聞くのがNGな項目もあります。
- 出生地や家族に関することなど自分ではどうしようもないこと
- 人生観や生活信条
- 尊敬する人物について
- 購読新聞や愛読書など
このように様々な項目が厚生労働省で定められており、これらを質問してきた会社には要注意です。新卒のときも執拗に家族のことを聞いてきた会社がありました。
詳しくは後述していますが、僕も面接をしてきた中で、
- バカにしてくる、見下してくるような態度をとる面接官(課長)
- 高圧的な社長
を面接で見てきて違和感はすごく感じていました。動揺して質問にうまく答えられなかったのもあり「落ちたな…」と思いましたが、意外にも面接を通って入社できたこともありました。そのため、面接で違和感を感じても面接の状況次第では意外とすんなり通ってしまうこともあります。
ただし、これでハッピーエンドとなるかというとそうでもないです。
面接で違和感を感じることは意外とあります。もちろん面接を進めていったり、面接後のやり取り次第では違和感を解消できる可能性もあるかもしれません。一方で僕みたく違和感を抱えたまま入社してしまうと後悔することもあります。
僕は面接で違和感を感じながらその会社に入社してしまいましたが、
- 上司からの異常なプレッシャー
- 社長からのパワハラ、会社をクビになった
など散々な目に遭いました。面接で感じた違和感がそのまま具現化された感じでした。
面接だけでもヤバい会社は意外とわかる。
面接での印象 | 最終的にこうなった | |
建設会社 (派遣事務) | ゆとり世代をバカにする・見下すような言動をする課長 | 入社1ヶ月でストレス性の過敏性腸症候群。2ヶ月で鬱寸前になり退職 |
農業法人 (正社員登用 有のバイト) | 終始高圧的な社長 | 初日から技術的なことを詰められ、入社3週間でパワハラを受けてクビ |
いろんな会社を渡り歩いてきましたが僕の初の就職先は2011年の建設会社の派遣事務でした。
派遣ということで
- 僕
- 派遣会社の担当者
- 建設会社の総務部の部長
- 総務部の課長
の4人で面接に臨みました。部長はまだ温厚な雰囲気でしたが、課長は「ゆとり世代って~」みたいな感じで僕含めたゆとり世代をバカにしたり見下したりするような発言が気になりました。
2011年は大卒のゆとり世代が就職し始めたころだったので、会社からするとゆとり世代に対する偏見も割とあった時期みたいです。
このようにだいぶやりづらさも感じた面接だったため僕は内心「落ちたかな…」と思いましたが、まさかの面接が通り入社できてしまいました。少し迷いましたが、当時の派遣会社で抱えていた求人の中ではトップクラスの待遇、優良企業だったため派遣会社の後押しもあり入社することになりました。
しかし面接で感じた違和感が実は正解で、入社2ヶ月で鬱寸前の状態になり辞めざるを得なくなりました。
派遣事務を辞めたあと正社員の塾講師を経て、農業法人に転職しました。農業法人の面接は社長1人が担当していましたが、基本的には建設会社の課長に近いパターンで終始高圧的な印象でした。
- これくらい知ってるよね?
- ○○のことも知らないの⁉
など質問一つ一つがかなりプレッシャー。こんな面接だったので建設会社と同じく「落ちたかな…」と思いきや後日1日農作業体験に誘われ、その後正社員登用があるアルバイトとして入社しました。
ただ入社してからも社長の高圧的な雰囲気は健在で最終的にはパワハラを受けたうえで入社わずか3週間でクビになってしまいました。
面接での雰囲気を考えると、起こるべくして起こった事件だと思います。
僕の場合は、建設会社と農業法人でしたが、面接官の見下したような態度や高圧的な態度が、入社してそのまま『パワハラ』という形で現実となりました。実は僕も面接が終わった後や内定を告げられた時点で、
あんな態度の上司や社長とうまくやっていけるかな…
と感じていました。ただ建設会社は派遣会社お墨付きの求人でしたし、農業法人も同業他社と比べると規模感や条件面が良かったのもあり、迷いながらも入社しました。それでも入社したらパワハラなどに遭ったので、いかに条件などが良くても違和感などがあれば入らない方が賢明なことも多いです。
応募(求人票)の段階だけでは、見抜けないこともたくさんありますからね。
また、大手企業の場合は仮に面接官が嫌な雰囲気だったとしても、入社したらその面接官とは違う部署や支社などに配属されることもあるので、直接被害を受ける可能性は少ないです。
しかし、地方の中小企業の場合は部署や支社がそんなにあるわけでもないので、仮に嫌な面接官がいたとしたらその人と一緒に仕事をする可能性はかなり高いです。そのため、特に地方の中小企業での面接は面接官の態度は、入社した後により直接の影響を受けやすいともいえます。
繰り返しになりますが、面接で感じた違和感は入社するとそのまま現実になることが多いです。そのため面接で違和感を感じたら基本辞退、その会社に入りたい欲が高ければ面接で質問をしても良いです。
質問をしてちゃんと答えが返ってくるかは会社次第ですが、面接は会社が求職者を選ぶ場でありますが、同時に『求職者が会社を選ぶ場でもある』と考えています。仮に会社としてはあなたを採用したいと思っていても、会社に対しての違和感や不信感があり入社を断ることも本来問題はありません。
特に20代の若いうちは、応募できる求人の数も多いため違和感を感じた会社に無理やり入るメリットもそこまでありません。
ぜひ「変な会社はこっちからお断りです!」というくらい強い心をもって面接に臨んでほしいと思います。
自分に合う会社かと考えるくらいで。
- 面接で違和感を感じた会社は合わない可能性が高い
- 面接で違和感を感じても面接が通って入社できる場合もある
- 違和感を放置したまま入社すると後悔することもある
- 面接でバカにしてきた上司には入社後もバカにされ、高圧的だった社長にはパワハラを受けたので面接での雰囲気と社内での実態は意外と近いものがある
- 面接官が嫌な感じでも大手企業なら接点がないこともあるが、中小企業の場合はその面接官とも一緒に仕事をする可能性が高い
- たとえ条件が良かったり名の知られている会社でも、面接などで違和感を感じたらせめてよく考えよう
面接で感じた違和感は、そのままにしてはいけません。直感が当たっていることも意外と多いですし、仮に違和感を無視してその会社に入社したところで僕みたくパワハラなどを受けたり会社から冷遇される可能性が高いです。
何より自分に嘘をつかないように冷静に会社を見極めて、自分に合う会社に入っていただければと思います。
ヤバい会社、ブラック企業の事案をあらかじめ知っておくのも手ですね。