著者:長池涼太(ブラック企業研究家)
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僕は会社員時代、会社を転々としてきましたがいずれの会社もブラック企業でした。
特に印象に残っているのが最後に勤めた会社でもある農業で入社してわずか3週間でクビになりました。
ただクビになるだけでなくクビを宣告されるときに社長から、
「おまえは価値のない人間だ!」
と言われるなど30分間もの間人格否定の言葉を浴びせ続けられました。
この言葉が数年経った今でも、深く突き刺さっています…。
ブラック企業でのトラウマから立ち直るまでに2年くらいかかった
働くこと自体がトラウマになってしまった
- 2016年5月。「おまえは価値のない人間だ!」と言われクビになる
- 2016年8月。ブロガーになる
- 2017年7月。シェアハウス「リバ邸茨城」に移住
- 2017年7月~2018年1月。単発の仕事を積み重ねて、感謝されていく中で自信を取り戻す
僕が冒頭の農業をクビになったのが、2016年の5月。「おまえは価値のない人間だ!」のインパクトがすごすぎて働くこと自体がトラウマになってしまいました。クビになった後も表面上は普通の転職活動をしていました。
ただ働くことがトラウマになった僕にとって、求人を紹介されても「価値がない」という言葉が頭をよぎって求人に応募する勇気がわかなかったです。
ハローワークに行くなどちゃんと転職活動をしないと失業給付を受けられないため、それを目当てに行くだけ言ってた感じでした。
僕でも役に立てると実感できた
その後8月にブログを始めて様々な出会いもあり、クビになってから1年経った2017年7月には当時茨城県坂東市にあったシェアハウス「リバ邸茨城」に移住しました。
坂東市は高齢者がかなり多い地域ということもあり、当時29歳と20代だった僕は若いということで意外と仕事をいただけました。力仕事が多かったですが、
- 祭りの屋台
- 養鶏場の解体の後片付け
- 保育園の屋根の掃除(保育園が女性ばかりだったため)
- 歯医者の周りと中の掃除(恒例の夫婦で経営してたため)
- パソコンが使えない社長に変わって、Wordで資料作成
など単発ながら様々な仕事をこなしました。仕事なのでもちろんお金はいただきましたが、それ以上に嬉しかったのは依頼者と直接やり取りをする中で「ありがとう」と言われる機会が多かったこと。
そもそも会社の仕事でお礼を言われることがほとんどなかった僕にとって、仕事をしてお礼を言われること自体がカルチャーショックでした。そして同時に「こんな僕でも役に立てるんだ‥」と思えました。
トラウマを抱えてもできることはある
「価値がない」と言われ会社をクビになってから立ち直るまでにけっこうな時間がかかりました。ただそんな状態でも、立ち直るためのポイントはあります。
- 「ありがとう」と言われることの積み重ね(仕事でなくてもOK)
- お金稼ぐのが厳しければボランティアだとだいぶ負担が減る
- まずは小さくても良いから一歩進む
ボランティアだとお金が基本的に稼げないので、アルバイトでも良いと思います。いずれにしてもいきなり正社員など大きな目標に向かうよりは小さな課題を一つ一つこなしていきましょう。僕も単発のアルバイトで数をこなすことで、徐々に立ち直っていきました。
スキルも何もない方はボランティアもいいかもしれません。転職に直結しないかもしれませんが、人との関わり方など目に見えない部分の能力を養えます。
ブラック企業でトラウマを抱えてもあなたを評価してくれる人は必ずいる
- 「おまえは価値がない人間だ!」と言われ会社をクビになった
- この言葉が深く突き刺さり、働くこと自体がトラウマになるくらい落ち込んだ
- 「ありがとう」と感謝される経験を積み重ねることで、時間はかかるが着実に自分に自信をつけることができる
- 働くことが辛ければ、ボランティアでも良い(いきなり正社員でなくアルバイトからでも良い)
- とにかく小さなことでも着実に一つずつこなすことが重要
僕は勤めていた会社の社長に「価値がない」と言われクビになりました。
でも僕はクビになった後に、単発の仕事をこなしたり今ではフリーランスになっていますが、少なくとも「価値がない」と言われるほど低い評価は受けていません。結局社長の言う「価値がない」という言葉は百歩譲ってもその会社内だけの話。
もしかしたら転職して他の会社に行けば全然違う評価を受ける可能性もあります。あなたを評価してくれる会社は人は必ずどこかにあります。