著者:長池涼太(ブラック企業研究家)
この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
僕は今フリーランスという少し特殊な働き方をしていますが、やはり世間一般の働き方、俗にいう普通に働くと言えば『会社員(サラリーマン)』が根強いです。
僕もトータルで5年弱会社員をやっていましたが、いずれの企業もブラック企業だったりパワハラに遭ったり、しまいにはクビになったりもしたので、いわゆる『普通に働く』ことができなくなりました。
なので消去法っぽくもありますが、会社員という選択肢を排除した結果フリーランスになった部分もあります。
いわゆる普通の働き方からは程遠いですが、僕はそれなりに幸せだと思ってます。
働けないと思ったときに大事にしてほしいポイント
無理に正社員にこだわる必要はない
世間一般でいう普通に働くというのは『正社員』をさすことが多いです。確かに給料の高さやボーナスが出る、安定性といった面では正社員にメリットがありますが、生き方や生活全般を見た時に必ずしも最適解とは言えません。正社員の場合労働時間が長いので、アルバイトや派遣など他の働き方と比べて時間の制約があります。
その点では例えば派遣やアルバイトをやりつつ自分の事業も併せてやるとすれば、意外と収入も正社員と引けを取らないくらいにすることもできます。もし正社員だとしても、最近は「リモートワーク(テレワーク、在宅勤務)」など同じ正社員でも働き方に変化も出てきています。
まずは心身のリフレッシュをする
特に会社を辞めてこれからどうしようという状態の方は、よほどお金に余裕がないということでなければ一度間をおいてリフレッシュすることをオススメします。焦って仕事を探しても自分に合わないところに行ってしまう可能性もありますからね。
いったん間を置くことで、頭も冷静になり自分を見つめ直したり、適切な方向に進みやすくなります。
仲間、友達など誰かとつながる
特に会社を辞める場合、人間関係に変化があります。会社にいた時は上司や同僚、後輩やお客さん、取引先など会社関係だけでも様々な人と接点があります。会社を辞めるということはそういった人たちとの接点がなくなります。
となると残るのは、会社外の人間関係。つまり会社を辞めるにあたっては、それまでにいかに会社以外の人とつながっているかが重要になってきます。僕の場合は正社員の塾講師を辞める前後で、
- 辞める前年に高校時代の先輩に会社に関して辞めるかどうかも含めて相談した
- その年に高校の同窓会があり、その時に部活でお世話になってた先生に再会、仕事のことをがっつり相談に乗ってもらった
- 塾を辞めた後、転職先の農業をクビになった後と高校の先輩と飲みに行ったりなどけっこう遊んだ
と言う感じで学生時代、特に高校の関係者にはお世話になりました。
高校の先輩はそれぞれ業界は違えど退職・転職経験があり、先生も働き方についてそれなりの知見のある方でした。
また、農業をクビになったあとにブログを始めました。ブログを始めてからは東京でブロガー向けのイベントが開催されていたので、月に1度はイベント参加のために泊りがけで東京に行ってました。
イベントに参加する中で県外のブロガーとのつながりができ、オンライン上ではありながら交流を重ねました。今と違ってオフラインの場で会う機会は多くなかったですが、オンラインとはいえ人とつながることは安心感がありました。
働けないと思っても挑戦しやすいこと
ブログ・メディア運営
始めるハードルが低いものの一つとしてブログ・メディア運営があります。WordPressに関しては始めるのに少し手間はかかりますが、ネットで調べればサイトの作り方の情報はたくさんあるので形を作るだけならさほど苦労しません。
ブログ自体を収益化することも可能で、上手くやれば月に数万円~10万円くらいを儲けることも可能です。時間はかかりますが。
またネットベースの活動なので、Wi-Fiなどのネット環境とパソコンがあれば場所を問わずできる点も良いですね。一人でサクッとやりたいという方には、うってつけなのがブログ運営です。
ちなみにブログから派生してWebライターという仕事もあります。こちらもブログと同じく記事を書くなど、やることは似ていますがクライアントありきの点でブログよりは少しハードルが上がります。ブログでライティングスキルなどをつけてからチャレンジしてみると良いですね。ライターについてはクラウドワークスなどに登録すれば、手軽に始めることもできます。
単発のアルバイト
ブログにも欠点はあって、収益化に時間がかかること。一度軌道に乗れば安定しますが、月に数千円稼ぐのも数ヵ月かかる場合もあります。
となると堅実に仕事をするという意味で、アルバイトも手かなと思います。正社員や派遣社員だとハードルが高く感じますが、アルバイトであればピンキリではありますがさほど資格やスキルを求められないので仕事をする上でのハードルも下がります。
僕の場合、2016年6月から約2年無職でしたがこの期間に
- 祭りの屋台の手伝い
- 養鶏場の解体現場の片付け補助
- 内職
- 保育園の屋根の掃除
- ポスティング
など単発の仕事ながら多彩な仕事をこなしました。これが結果的に働くことへの恐怖心をやわらげるなど、リハビリになりました。
ポスティングは以下の記事でも解説しています。
内職は以下の記事でも解説しています。
友達などから仕事を紹介してもらう
とはいえ人によってはアルバイトすらもハードルは高いなんて方もいるでしょう。僕もそうでした。
一昨年、会社員時代に貯めた貯金が尽きた状態になり、Facebookの投稿で仕事を募集したこともありました。ストレートに「仕事ください」と言いつつ、ブログなど自分のできることを明記したうえで。幸い
- ブログで知人のイベントの宣伝記事を書く
- ブログコンサル
など単発のお仕事をいただくこともできました。また別の知り合いからはラーメン屋を紹介されて、そのラーメン屋で働くとはなりませんでしたが、さらにそのラーメン屋の知り合いがやっている運転代行で働くことになったので結果的には良かったです。
なにより、人に恵まれました。
働けないからダメなわけではない
僕は会社で働けない人が悪いとは思いません。働くというのは何も会社だけではありません。僕みたくフリーランスという手もあります。
もちろんフリーランスも万人向けの働き方ではないですが。
僕は転職先の農業をクビになったときに社長から、「おまえは価値のない人間だ!」と言われました。言われた当時はすごくショックでしたし、自分のことを本当に『価値のない人間』だと思ってました。
でもその『価値がない』というのはあくまでもその会社内だけでの話。ひとたび会社の外に出れば関係ない話です。ある会社で評価が低いとしても、別の会社に転職したら一転して評価が高いなんてこともあります。
スポーツでもチームを移籍したら、成績が上がったとかありますよね。
僕も会社勤めとしては農業が最後で、今はフリーランスであったり管理人をやっている本拠地が一応は職場みたいなものです。とりあえず会社員のときに比べれば、今のフリーランスとしての方が良い評価はしてもらえていると思います。
フリーランスでなく、転職でも構いませんが環境や場所を変えるだけで評価が変わることもあります。会社での評価が『あなたの本当の評価』ではないのです。
徐々にやっていけば合う仕事が見つかる
働けない状態から何かしらの仕事をする、働くという状態に行きつくのはすぐにとはなりません。僕も2016年に農業をクビになってから、ニート期間をはさんで、次にちゃんと働いたのは2年後の2018年(運転代行)でした。(単発の仕事は除く)
正社員のときにしっかりお金を貯めたからこそここまで間を空けられましたけど、本来これくらいの間はあっても良いのです。自分に適した仕事や生き方なんてそう簡単に見つかるものではない。
ちょっと時間をかけて自分を掘り下げて、その中で決めるくらいがちょうどいいのです。
働けないときこそ一度立ち止まって
- 働けない
- 働くことがしんどい
そう思うと確かにしんどいですよね。でも言い換えれば、そういう時は自分を進化させるチャンスでもあります。僕もいち会社員からニートを経ましたが、4年経った今ではフリーランスになりました。
もちろんフリーランスにならずとも、転職という道もあります。どんな道を最終的にたどるとしても、「働けない」という状態から立ち直ることは可能です。(鬱など精神疾患を抱えてる方はそれを治すもしくは軽くした上で)
働けない…そう思った方こそ、一度立ち止まって自分を見つめ直してみましょう。