著者:長池涼太(ブラック企業研究家)
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僕は2016年の2月まで4年間ほど正社員として塾講師をやっていました。
世間的には塾講師って安定しているイメージだったり、大学生のアルバイト先としても人気はあるようです。今回の記事では僕が塾講師として4年間働いて感じた塾講師のメリット・デメリットを紹介していきます。
僕のいた会社の話がベースですが、同業他社から来た人の話も参照にしています。この記事で塾講師としての仕事のイメージがわいてもらえれば幸いです。
塾講師のメリット。生徒の受験の成功は本当に嬉しい
やりがいがある
やはり塾講師の目的はというと、生徒を志望校に合格させること。合格した時の喜びは生徒にとっても講師に格別です。ただし生徒の人生を預かるという点では、アルバイトだとしても責任は大きいです。
いろんな業界で仕事をしてきましたが、仕事のやりがいでいえば塾講師はトップクラスかも。
社員同士の仲は良い
自分の会社に加え、別の塾から転職してきた同僚の話を総合するとあてはまるかと。上司の当たりはずれがないわけではありませんが、講師間の連携も必要とされるので自然とこうなるのかなと思います。
講習終わりに若手みんなでお疲れ会と称して食事に行ったり、休みの日にフットサルに行ったこともありました。
コミュニケーション能力の向上
授業するという事は少なからず生徒とコミュニケーションをとることになります。僕自身も人と話すことはどちらかというと苦手でしたが4年間塾講師をやったことで、だいぶ苦手は解消されました。それから生徒の保護者とも話すこともあるので、いろんな年代の方と話す機会があります。
【バイト】時給は高め、服装は私服でも可
バイト代は授業のコマ数を基に算出しますが、時給換算で茨城県でも時給1000円は切りません。アルバイトの場合、個別指導に回ることが多いですが白衣を着るので服装は私服でもOKです。
ただし、バイトでも集団授業の場合はスーツの方が良いですね。
塾講師のデメリット。生活が不規則、体の負担大
平日休みが多い
休みは塾によりますが、基本的に土日が休みはあまりなくほぼ平日休みです。そのため、塾以外に勤めている友人などとは休みが合わないことが多いです。ただし平日に出かけると混雑が少ないので、見方によってはそこまでデメリットでもないかなと。
友人に遊びに誘われるとほぼ行けなかったですが(笑)
独身はまだしも、結婚して子供がいると土日休みの方が良いかな?
休みが少ない
多くの塾で年間休日は少なめです。年間休日が100日を超える塾は一部ですし僕のいた塾も年の大半は週休1日、年間休日は80~90日ほどでした。かなり体に負担がかかるので、体調管理には気をつけましょう。
噂では年間休日50日の塾もあったとか。
その塾は労働基準監督署の監査が入ったそうです。
深夜まで仕事
社員の話ですが定時で夜10時なので、ちょっと残業すればあっという間に深夜です。自然と夜型の生活になってしまうので、体調管理などはしっかりしましょう。やってみると分かりますが、普通に昼に仕事をしてる人と比べると体調は崩しやすいです。
僕は2016年に塾講師を辞めており、かなり月日がたっていますがいまだに夜型寄りの生活です。
ある程度塾講師をやると、朝方に戻すなど生活習慣を変えるのは意外と難しいです。
(バイト)授業以外の時間が給料に反映されないことがある
一般的なバイトは『時給』で考えるため、働いた時間が長ければ給料も増えます。一方で塾講師のバイトは『コマ給』という考えを使うことも多く、「授業1コマにつき○○円」のような給与体系を取ることが多いです。
要はたくさん授業をこなすほど給料も増えるということですが
言い換えれば、授業の前後にあるであろう
- 授業準備
- 授業報告のレポート
- 授業前後の社員とのミーティング、会議
などはいくら時間をとっても給料にカウントされない場合もあります。
加入した Xさんは仙台市内の大学に通う学生です。Xさんは、アルバイトとしてS社の講師を務めていました。Xさんには、授業をした時間だけに支払われる「コマ給」とその他の一定の業務を行なった時に当てられる「業務給」が支払われていました。会社からは授業開始20分前に出勤するように求められていましたが、授業前の準備時間と、授業が終わった後の生徒の見送りや清掃の時間にはこの「業務給」がつけられることはほとんどありませんでした。それにより、日常的に数十分の未払い賃金が発生していたのです。
個別指導塾のS社で起きていた未払い賃金問題が解決しました!学生バイトも声を上げれば権利を勝ち取れる!
|仙台けやきユニオン
もちろん良心的な塾であれば、授業以外の業務も給料に反映してくれていますが、やたらと会議などを入れるのに給料には反映しないあまりよろしくない塾もあるため注意が必要です。この点は実際にテレビや各種メディアでも取り上げられるなど問題になっています。
塾講師はメリットもデメリットもある!健康に気をつけよう
塾講師のメリット
- 志望校合格などやりがいはある
- 社員同士の仲が良いことが多い
- コミュニケーション能力が鍛えられやすい
- バイトの場合は時給は相場より高め。白衣を着る場合、私服も可
塾講師のデメリット
- 平日休みが多いので、友人との予定が合いにくい
- 休みが少ない(年間休日100日を超えればかなり多い部類)
- 深夜まで仕事することが多く、体力第一
他の仕事同様、メリットもあるし、デメリットもある。何にしても、生徒の成績上昇や志望校合格などのやりがいはあります。
一方、休みが不規則・少ない、深夜に及ぶ仕事で体への負担大というのは、塾講師の大きな特徴でもあるので、その辺は上手く天秤にかけて考えてください。