著者:長池涼太(ブラック企業研究家)
この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
みなさんは就職活動・転職活動で様々な企業の選考を受ける中で印象に残った企業や選考ってありますか?
僕もトータルで数十回の選考を受けてきましたが、一番印象に残っているのが大学4年生の春に受けたとある企業の3次面接でした。面接は落ちてしまったのですが、実はこの面接で心を折られて泣いて帰ったことがありその点で強烈に印象に残っています。
神奈川から茨城まで電車で片道2時間

僕は大学生の時に神奈川県大和市の大和駅近くに住んでいましたが、今回の話の企業は茨城県の県南の荒川沖駅が当時最寄り駅でした。(現在は移転したらしい)
大和駅から荒川沖駅まで電車で片道2時間。加えて荒川沖駅から会社までも徒歩で行ける距離ではなく、車でも10~20分とのことだったので荒川沖駅に着いてからタクシーで向かいました。

水戸の実家からも距離があり実家と一人暮らししてた家のちょうど中間みたいなところだったので、帰省中に行ったとしても遠かったですね。
3次面接で1時間くらい説教され泣いて帰った
そんな片道2時間半ほどかけて向かった3次面接。だいたい1時間くらいの面接でしたが、大半は面接官の部長の説教に終始しました。
- 考えが甘い
- それではうちの会社に入ったとしてもやっていけない
など考え方や就活全般の甘さについてで、既卒になってからも含め数十回面接を受けてきましたが、面接においては一番ボロクソ言われました。さすがに面接中~会社を出るまではこらえたとはいえほぼ半泣き状態。帰りのタクシーや電車の車中ではずっと泣いてました。
この時のダメージは大きく、面接の翌日は卒論で扱う実験の予定でしたがそれをドタキャンしたくらいで、数日間は自己嫌悪や無気力な状態になってしまいました。

後日選考結果の連絡はあり、当然ながらこの面接は落ちました。
1次・2次面接は和やかだったのに
その会社は若手社員による1次面接、部長による2次面接もありましたがこの2回の面接は非常に和やかな雰囲気でした。
元々面接というよりはフリートークの要素が強く、志望動機など聞かれたことに答えるというよりは仕事やプライベートなどに関して熱く「語り合う」みたいな感じでした。実は当時友人がたまたま同じ会社を受けていたそうで話を聞きましたがやはり同じような感じだったそうで、この辺は会社のカラーが出ていたみたいですね。
そんな和やかな雰囲気だった1次・2次面接、特に2次面接と3次面接は同じ人が面接官だっただけに、3次面接での豹変ぶりはビックリしました。
ストレス耐性を測るのが目的だった説
2次面接から3次面接にかけての面接官の豹変ぶりは10年以上たった今でも強烈に印象に残っていたので、理由を考えたら以下のようなものが考えられました。
- 意図的なストレス耐性チェック
- 評価基準の変化
- 役員や上層部の意向が影響
- 2次面接後の評価が微妙だった
- 部長自身の心理的な要因
ベンチャー企業みたいなところで当時の僕の年代が新卒2期生にあたるため、そもそも新卒採用のノウハウがなかったことも考えると上層部の意向や評価基準などでバタついていたとも思いますし、接客要素の多いサービス業だったためストレス耐性のチェックも考えられました。
圧迫面接寄りだった気もしますが、最近になってその会社の口コミを探しだしてみてみると悪い評判が多かったので、ブラック企業だった可能性はかなり高かったと思います。

そんなわけで、面接で心を折られるという出来事はありましたが今思えばこの会社に入社しなくてよかったと思っています。
アットホームな職場は怖い
ブラック企業の情報を調べると求人冊子などで「アットホームな職場には気をつけろ!」みたいな論調がありますが、今回の件の会社はまさにアットホームな職場を具現化したような雰囲気がありました。会社と社員や社員間の仲間意識が強いのは当時の僕でも感じ取れたほどで、「絆」「親孝行」など精神論的なワードが先行していました。この辺は大学生の僕ですらうっすら感じるくらいでした。
そんな会社なのであくまで個人的な仮説ですが、面接での説教の件はやはりストレス耐性の意図はあったのかなと思います。そしてその面接での立ち回りによっては面接を通り内定をいただけた可能性もあったかもしれませんが、パワハラを受けるリスクは高かったと思います。
この手の職場、上司はアットホームさや仲間意識が強いがゆえに「おまえのためを思って」という名目でパワハラやその他理不尽な目に遭うことが想像できました。繰り返しになりますが、面接で説教するような人・会社はかなり危険ですね。
まとめ
今回のように圧迫面接であったりそれに近い形で面接官に説教されるなどで休職者側が心を折られるケースもあります。
もちろん面接で説教、罵倒することは基本的に良くないことですが、同時に求職者の方からすればあくまでそれはたった一つの企業・たった一人の人間の意見でしかないと思っていただければと思います。
会社なんて無数にありますし、業界が違うだけでもだいぶ雰囲気は変わってきます。
もし当時の僕みたく面接で説教されることがあれば採用される確率は限りなく低いですし、万が一選考通過や採用の話が出ても合わない可能性が高いので辞退しても良いです。
たかだか就活で出会った人や会社に説教される筋合いもないので、切り替えて次に行きましょう。