大学時代に何もしなかった!今だから見える得たもの

著者:長池涼太(ブラック企業研究家)

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2024年12月に茨城大学でブラック企業・キャリアに関する授業に登壇してきました。

大学生にブラック企業時代を中心に自分の経験を話しましたが、大学生にはブラック企業のことなど「リアルな」話をする重要性を改めて実感しました。その中で就活や社会人になってからのことはもちろん、大学生活に関しても話すことでよりイメージがわきやすいと感じました。

今回の記事では僕の大学生時代を振り返りつつ、人生経験積み重ねた今の視点から「今大学生だったらこうする」といったことを解説しました。

特にこれといったことをしてなかった大学時代

バイトもサークルもせず学業だけ頑張っていた

多くの大学生が何らかのアルバイトをやり、部活動やサークルに入っていますが、僕はこれらの類をほとんどやりませんでした。しいて言えば大学1年の5月に某大手のファミレスのアルバイトにチャレンジしましたが、上司の恫喝などに耐え切れず3日で辞めました

これ以降は、アルバイトは一切せず仕送りだけで生活していました。さすがに切り詰めながらの生活でしたが、マクロミル マクロミルinfoQ infoQといった今でいう「ポイ活」的なことをやっていたので、そこで得た収益、ポイントを微力ながら生活費の足しとしていました。

休みの日も外出はしていたものの散歩するくらいだったので、実質大学と家の往復のような生活を4年間していました。

りょうた
りょうた

そのぶん、学業は自分なりに突き詰めていました。

最初の1,2年は大学になじめてない感じもあった

大学受験の段階で、元々は地元の茨城大学農学部に行きたくて受験を頑張っていましたが、センター試験で失敗してしまいました。当時の茨城大学は農学部は2次試験がなかったため、実質センター試験で合否がほぼ決まるようなものだったため、センター試験の失敗により茨城大学への進学はほぼ閉ざされ、別の公立大学を受けましたそちらも落ちてしまいました。併願で私立大を3つ受けましたが、2つ落ち唯一受かったのが僕が行った大学でしたが、正直そこに進学するのを全く想定しておらず当初は浪人を考えていました。

そこからなんやかんやで進学することになり、よく分からないうちに大学に入学してしまった感覚だったので、正直入学してしばらくは受験の失敗をかなり引きずっていました

そのため特に大学2年生くらいまでは、今考えても大学にそこまで馴染めていなかった感じはします。

りょうた
りょうた

とはいえ、同じ学科の友人と学食でご飯食べたり一緒に行動することも多かったので、そこまで孤立もしてはいなかった。

何もしなかった大学時代から得たもの

考える、内省するクセがついた

大学にも友達はいたとはいえ、履修授業の兼ね合いで常に一緒というわけでもなく大学内で一人で過ごす時間も多かったです。また、当時住んでいた学生寮も同じ大学の人がいないエリアだったので、休みの日も一人でいることが多かったです。人間一人でいる時間が多いと、何かと考える時間が自然と増えるもので、当時の僕も「今後の学生生活」や「大学卒業後の人生」などいろんなことについて考えていました。

そこで答えが出るというわけでもなくただ考えているだけではありましたが、今思えばそれの積み重ねで今も仕事に対して何かと考えたり内省するクセが付いたのだと思います。

一人で行動することに抵抗がなくなった

先述したような大学内外で一人で過ごす時間が多いため、大学生の頃から一人でいろんなことをしていました。最近ではいわゆる「おひとりさま」という言葉もありますが、当時もいろんなことを一人でやった経験がありました。

大学で経験したひとり○○
  • ひとりファストフード
  • ひとりカフェ
  • ひとりラーメン
  • ひとりボウリング
  • ひとりカラオケ

社会人になってからは上記に加えて「ひとりファミレス」「ひとり水族館」などを経験し、今でもプライベートでは一人で行動することに抵抗はほとんどありません。

行動力がついた

そして一人でいることが多いため、思い付きで行動したり独断でやりたいことなどもやりやすかったです。たとえば僕は大学生の時に同じ学生寮に住んでた友人の影響でボウリングにハマりました。単にボウリング状に行く頻度が増えるだけでなく、マイボールやマイシューズ、ボールやシューズを持ち運びするためのボウリング用のキャリーバッグまで買いました。

当時は町田や相模原のボウリング場に行くことも多く、当時住んでた大和駅から大きなボウリングバッグを運びながら小田急線に乗っていました。

また、自分でプレーするだけでなくプロボウラーの大会を観戦に神奈川から千葉まで行ったり、近隣のボウリング場で開催されるプロチャレンジ(プロの人と一緒にボウリングをする)に参加したこともありました。

佐々木優香プロ
当時プロチャレンジなどで何度か顔を合わせていた佐々木優香プロと当時友人と通っていた相模原パークレーンズにて。2009年大学3年生の時。

今はボウリングはやっていませんが、今でも行動力やフットワークの軽さを褒められるのはもしかしたら大学生の時が基礎になっていたのかもしれません。

今の僕が大学生活を充実させるためにやったであろうこと

学業をより突き詰めた

大学生の本業はあくまで「学業」だと思っています。そのため今大学生で何をやるにしても学業は頑張ったうえでの話になると考えています。ただ、僕が大学生だったころはあくまで「知識をつける」に終始してしまったという反省点もあるので、今だったらたとえば学会にも関わってみたりとか専攻内容を活かしたキャリア・就職先を考えると当時より一歩先のことを意識しながら学業に望めるとより良いと思いました。

僕の場合、農学部でしたが最初の就職先は建設会社の事務、次に塾講師と大学の専攻内容と就職先が全くマッチしていなかったです。もちろんこれが必ずしも悪いわけでもないですが、周りを見ていると少なからず大学の専攻内容と今の仕事内容に関連がある方が多い印象なので、大学の専攻や授業も卒業後を意識してやっていくとより良いと思いました。

(自己分析したうえで)バイト

大学生の本業は学業なのは前提ですが、並行してアルバイトもやっておくと社会経験もつめて就職する際のイメージもよりわきやすいと思いました。僕は大学1年生の時にファミレスのバイトを3日で辞めて以降は一切アルバイトをせずに大学を卒業してしまいましたが、バイトなど労働の経験が乏しかったことで就職活動に苦労した側面は今思うと間違いなくあったと思います。

とはいえ、闇雲に何でもいいからやるというのもあまり良くないので、自分がテキパキ仕事がするのが得意かや単純にどのような仕事が好きかなど自分の能力や好みなどは把握しておくと良いです。今考えれば当時の僕はかなりどんくさいタイプだったのでファミレスのバイトは無謀だったと思います。その代わり高校も含めて学業はかなり頑張ってきたので、塾講師の適性は高めだったと思うので塾講師のバイトをやっておいても良かったと思っています。

また、上記のような社会経験以外でも昨今は経済状況がそもそも厳しかったり、特に奨学金を借りている場合どのみち卒業後に返さなくてはいけないので、経済的な負担や奨学金を考えると、学生のうちにしっかりとバイトをして少しでも負担を減らそうという心意気も今の時代はより必要になってきますね。

実際昔と比べて仕送りの額は減っており、学生自身もそれなりに働かないと経済的にやっていけないケースが増えていますから。

一番変わったのが仕送り額で,かつての12万円から 8 万円台(全国は 7 万円台)に下がったことである。かつての仕送り額の中心10万円以上は 3 割を切っており, 5 万から10万が38.8%, 5 万未満が23.8%, 0 が8.0%,それくらい学生の経済状況は悪化している。これは,親の年収,世帯所得が下がり,家計からの学生への給付が困難になっていることに原因がある。

第126回 部門別研究会(人事部門)報告何故ブラック企業で働き続けるのか
りょうた
りょうた

まだごく一部の企業ですが「奨学金返還支援制度」という企業が奨学金の返還の全額もしくは一部を肩代わりしてくれる制度を導入していることもあります。

学生向けのイベントに参加

今はFacebookやInstagramを見ていると学生向けのイベントや地域向けに門戸を広くしたイベントが増えている印象です。そのため、今の大学生は大学で学業やサークルなどをやりつつ、学外にも居場所を作り他大学や地域の人、社会人など幅広い人と接する機会も増えていることかと思います。

りょうた
りょうた

僕が大学生の頃は目立ったSNSもmixiしかない時代でオンラインで情報を拾うのが難しかったり、学外でのイベントもそんなにありませんでした。

たとえば茨城県ではチャレンジいばらき県民運動が開催している「社会活動デビューセミナー」や「私のボランティア talk&matching」という僕も何度か参加しているイベントがありますが、様々な分野の社会活動を今やっている、もしくはこれから始める人向けのセミナー+交流会をやっています。

社会活動デビューセミナー
社会活動デビューセミナー

セミナーももちろん非常に身になりますが、交流会で様々な分野、年齢、職業の人と交流することができるのは特に学生にとって大きな財産になります。実際学生の参加者もちらほらみられますし、僕自身もフリーランスや広報をやっているため、このように様々な人と出会い、たくさんの人とつながれる場は非常にありがたいと感じています。

りょうた
りょうた

もちろん学生向けを謳っていなくても大丈夫です。特に地元の学生(水戸近辺なら茨城大学や常磐大学など)であれば大学のOB・OGに会える可能性も高いため、多少歳が離れていても歓迎されることが多いです。

まとめ

記事のまとめ
  • バイトやサークルなどせずとも大学生活で得られるものはある
  • 就職やその後のキャリアも意識して学部や授業を選ぼう
  • バイトは仕事によって向き不向きがあるので自己分析などはしっかりやっておこう
  • 学外のイベントに行って様々なジャンル、年代の人と接点を持とう

僕自身、バイトやサークルなど一般的な大学生がするようなことはせずに大学生活を過ごしてきました。それはそれで得るものはありましたが、今はオンラインの充実や大学生が起業するなど昔とは大学生の周りの環境はガラリと変わりました。

学生のうちに起業して会社を作った、コンテストなどで何か賞を取ったなど大きなことを成し遂げた学生が目立ちがちですが、社会に出る上ではそういった人たちばかりが成功するとは限りません。

学業を頑張りつつ、ちょっとずつ大学の外の知ってみましょう。

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