著者:長池涼太(ブラック企業研究家)
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- 「仕事辞めたいけど、辞めたらどうなるだろう?」
- 「辞めたあとのことが心配だなぁ…」
ブラック企業時代、僕も会社を辞めようと思いつつ辞めたあとのことについて不安がありました。悩んだ末に会社を辞めましたが、ようやく人間らしい生活が送れるようになり生きてて楽しいと思えるようになりました。
僕も今やフリーランスとして、ブロガーやライターをメインに精力的に活動しています。現在ブラック企業を辞めるか悩んでいる人、「会社を辞めたけどこれからどうしよう?」と悩んでいる人へ、会社を辞めたあとの立ち回りや会社を辞めると人生楽しくなるということをこの記事でお伝えします。
記事の著者りょうたが仕事を辞めたら…
- 長時間労働でドクターストップがかかるレベルの体調だったけど、会社を辞めたら回復した
- 会社を辞めたら友人とも遊ぶようになったり外に目が向きいろんな人に出会えた
- 会社を辞めてからブログを始めて今や事業としてブログをやっている
- ブラック企業にいた頃は負のオーラをまとった雰囲気だったけど、今は人並みにとっつきやすくなった
昔は「終身雇用」が当たり前で、就職してから定年まで同じ会社で勤めるの一般的でした。そのため、以前は世間一般は転職になじみがなかったり、転職や退職にネガティブなイメージがありました。でも今は、終身雇用も崩れ始めていてひと昔前と比べると転職(退職)も一般的になってきたと思います。
そのため転職も徐々に当たり前になってきたり、転職や仕事を辞めるための情報も増えてきています。世の中を見渡せば、仕事を辞めた人も意外と多いわけで特別なことでもないですし、仕事を辞めたから人生が終わるなんてことは今はあり得ないのです。
特にブラック企業でパワハラや長時間労働に苦しんでいた人にとっては、会社を辞めることで人生が一気に楽しくなることもあります。
当ブログを一通り見て回るとわかりますが、僕が何よりの証明です(笑)
ブラック企業にいた頃は毎日が憂鬱でした。特に憂鬱だったのが仕事がある日の朝起きたとき。
これから仕事に行かなければいけない…
そう考えるだけでとにかく憂鬱でした。でも、仕事(ブラック企業)を辞めたあとは憂鬱な会社員生活ともおさらばしてるので、朝特有の憂鬱感もなくなり、スッキリした気分で起きれるようになりました。
同じような感じで前日寝るときも憂鬱でした。
「明日も仕事かー…」と。
補足説明
似たようなもので日曜日の夜に仕事のしんどさを感じる『サザエさん症候群』と呼ばれるものがあります。
趣味や恋人とのリラックスした時間も、残りわずか。
テレビから聞こえてくるのは、朗らかなサザエさんの笑い声。
愉快な一家の姿が、なぜこんなにも切なく感じられるのか。
日曜の午後6時半は、大人たちを現実に引き戻す時間なのかもしれません。
この明日から始まる仕事を思って、日曜の夕方から憂鬱な気分になることを、「サザエさん症候群」と言います。
月曜を憂鬱に感じる「サザエさん症候群」とは?原因と症状、対策方法
主に土日休みの方の話ですが、サザエさんが終わると「明日も仕事かぁ…」と実感してしまい憂鬱になる現象。
僕の場合、塾講師時代は平日休みだったためサザエさんではないですが、例えば木曜日が休みだと木曜日の夜の番組を観るとサザエさん症候群に似た感覚はありました。
休日最終日の夜も憂鬱になりやすいかもしれませんね。
嫌な会社で働いているときのストレスは半端なものではありません。ひどいとうつ病などの精神疾患を患うこともありますからね。僕もブラック企業にいた頃は、ストレス性の過敏性腸症候群を何度も発症するなどストレスが原因の体調不良もありました。
しかし、会社を辞めたことでほぼストレスフリーの状態になり、普段の生活でストレスを感じることもかなり減りました。
そして、ストレスが減ることでメンタルも身体の面でも体調が良くなりました。特にブラック企業の最後の1年は、ドクターストップがかかるくらい体調が悪化したり、会社を辞めるまで通院したり毎日薬を服用していたくらいでした。
これに関しても、会社を辞めて以降は体調が回復したおかげで通院の必要もなくなり、薬を服用しなくても元気な状態になりました。
特に塾講師をやっていた頃は、水曜日や木曜日など平日の1日のみが休みでした。加えて仕事も深夜までかかることが多かったので、仕事終わりに遊んだりすることもなかったですし、休みが合う友人もほとんどいなかったため、友人と会うことも年に1回あるかどうかでした。
僕は主に高校時代の演劇部の集まりが定期的にありましたが、仕事で泣く泣く行けなかったこともありました。会社を辞めてからはしばらく無職だったこともあり、数年ぶりに友人や学生時代の先輩と再会してたくさん遊んできました。
会社を転々としてきた僕ですが、最後勤めた会社は農業法人で転職後わずか3週間でクビになりました。そこから約2年間ニート(無職)でしたが、そのなかで一番大きな変化が『ブロガー』になったこと。当時(2016年)『はてなブログ』を使って『無職だけど生きている』というブログをスタートさせました。
当ブログは「無職だけど生きている」⇒「フリータイム」⇒「涼しく生きる」と名前を変えてきました。
僕がブログを始めた頃は東京を中心にブログに関するイベントも数多く開催されており、無職で時間が有り余っていた僕は積極的に参加していました。
いろんなイベントに行く中で今でも交流のある友達ができたり、茨城県以外の方ともたくさんの出会いがありました。今の僕の価値観を形成にもかかわるくらい影響力の大きい出会いも大きかったです。
まずは当然ながら会社に退職の意思を伝える必要があります。でも、「辞めます!」と伝えるのって緊張しますよね。この点は僕も4年勤めた塾講師を辞めるときは特に悩みました。いわゆる型のようなものも決めず、必要なことを手短に伝えようと思い、
- 辞めるか悩んでいるではなく、「辞めます!」と断言する感じで言う
- 今後やりたい仕事やビジョンなどを大まかでもいいので伝える
- 最初に伝える相手を選べるなら、まずは転職経験豊富な上司がオススメ
をポイントに辞める意思を当時の直属の上司にまずは伝えました。具体的には、
- 「今年度いっぱいで辞めようと思います」と伝えた
- 自然にかかわる仕事がしたい(大学は農学部を出てたので)
- 20代のうちに次のステップ・やりたいことに挑戦したい
- 直属の上司は他業種も含めて転職経験が豊富だった
という形でした。最初に上司に伝えて1週間後に社長にも退職の意思を伝えましたが、ポイントを押さえたおかげか特に揉めることもなく辞めることができました。
会社を辞めるにあたって一番不安になるのが『金銭面』だと思います。特に貯金がない状態での退職は、会社からのストレスがから解放されたとしてもお金の不安というまた別のストレスに悩まされることになります。そのため、会社を辞めるにあたっては可能であれば数ヶ月分~1年分の生活費を貯めたうえで辞めることをオススメします。
ただし、うつ病などの精神疾患がある方は仕事をしていること自体がうつ病をことも促進することにもなります。
辞めるまではいかずともせめて休職することをオススメします。
ちなみに無職になっても車を持っているなどライフスタイルによっては固定・自動的に発生する支出もあるので、普段の生活でどれくらいのお金がかかるかは把握しておきましょう。特に固定費や税金は意外と見逃しがちで厄介ですから。
補足説明
特に雇用保険に加入して1年以上働くと、会社を辞めたあとに『失業手当』(失業給付)がもらえる場合もあります。
失業手当とは失業した人がすぐに生活が困らないようにするためにハローワークを経由して支給されるお金で、前の会社の給料の約6~8割くらいのお金が支給されます。
(支給の期間は年齢や在籍年数にもよるが30歳前後だとほとんどが3か月間の支給になる)
ハローワークでの手続きやちゃんと転職活動をしていることが条件になりますが、辞めたあとの金銭面に不安がある人はぜひ活用しましょう。
詳細はハローワークの求人はやばい!メリット・デメリットを解説でも解説しています。
そんなわけで会社を辞める段階である程度お金が貯まっているとより安心して辞めることができます。とはいえ、会社の給料が上がるかは社員の頑張りというより会社の仕組み次第。例えば僕が勤めた学習塾は新卒で就職しても、40歳くらいまでは給料がほとんど上がらない仕組みだったためいかに合格実績などを出してもムダでした。
そのため収入をより増やすという点では、『副業』は特に今後はより必須になってきます。もちろん業務に支障がない範囲というのは前提ですが、民間企業の場合は原則副業をやっても法的に問題ありません。
公務員は明確に副業禁止を掲げるので難しいかもしれません。
ちなみに公立の教員については教育委員会に許可がもらえれば副業OKだそうです。
手続きが面倒らしいですが。
労働基準法など法律に関しても明確に副業を禁止する文言はないですからね。また副業はメリットもあります。
- 本業と合わせたトータルの収入が増える
- 副業である程度収入があれば、仮に本業(会社)がダメになっても収入がゼロにはならない
- 副業があることにより、安心感と強気な姿勢が得られる
金銭面からメンタル的なことまでいろんな意味で『安心感』が得られるのは副業の大きなメリット。会社で嫌なことがあっても「私には○○(副業)があるし」と強気にもなれますから。
ちなみに個人的には『ブログ』は副業にオススメです。
会社を辞めることで時間ができますが、転職するにしても独立にするにしても自分自身について考える時間は必須になってきます。その中で「自分はどんな働き方が合うか?」「どんなライフスタイルを送りたいか?」はぜひ考えておきましょう。
働き方は正社員を筆頭に契約社員、派遣社員、短期~長期のアルバイトなど様々ですし、僕みたく自分で事業を行うフリーランスもあります。世間一般では、
正社員こそ、正義!
という風潮がまだまだ強いですが、正社員、契約社員、派遣社員とあらゆる雇用形態を経験した僕としては、トータルでは働き方に優劣はないと感じました。
もちろん、正社員だと安定した給料がありバイトだと給料が高くないという細かいメリット・デメリットはありますが、生活面や融通が利くかまで考えると働き方による差は意外とありません。
一概には言えませんが、会社は若い人(20代)をとりたがる傾向があります。僕も塾を辞めて転職活動をしていた時にハローワークの職員に
特に異業種を目指すなら柔軟性のある20代のうちが無難。
30代以降になると、異業種への転職はかなり難しくなるよ。
と言われました。これは実際に転職活動していく中での体感でも感じました。僕は塾業界のブラックさに嫌気がさしていて「絶対に異業種へ!」と思いながら転職活動をして塾から農業に転職という珍しいキャリアをたどりました。ただ、これも30代以降だと違う会社や業界に馴染めるだけの柔軟さを持ち合わせてないために転職できなかった可能性が高いです。
また辞めるなら若いうちに辞めた方がその後の軌道修正の時間もたっぷりとれるため、この点からも会社を辞めるならズルズルと行かずに若いうちにスパッと辞めるのが重要です。
30代、40代で会社を辞めるのは絶対的なスキルを持ち合わせるのが必須。
中途半端だと、柔軟さもそうですし何よりそれまでに築いたプライドが邪魔をしそうです…。
辞めるなら若いうちに!
まともな会社であれば「辞めます」と伝えた時に多少の引き留めはあるとしても、そのまま辞められることが多いです。一方でまれにですが「辞めます」と伝えると、あの手この手で嫌がらせをしてくる会社や上司もいます。
ひどいところではパワハラをしてきたり、損害賠償を請求するような会社もあるそうです。
そこですんなりと辞めるために、特にここ数年台頭しているのが『退職代行』と呼ばれる手法・組織です。
テレビ番組やネットメディアでの報道が相次ぎ、話題となっている「退職代行サービス」。
端的に説明するなら、いざ上司を目の前にしたら口にするのを躊躇してしまいそうな「辞めます」の一声を、自分に代わって会社に伝えてくれるというサービスである。以降の退職手続きは郵送などで進められるため、もう翌日からは出社する必要がないし、仕事の引き継ぎさえノータッチで構わないというから驚きだ。
退職代行サービスが活況、退職の面倒さゼロで翌日から出社不要…企業側にもメリット
退職代行に申し込むことで、「辞めます」と伝えるのも代わりにやってくれたり、弁護士が関わっていれば交渉なども代理でやってくれます。まともな会社であれば、辞めるにあたって嫌がらせをすることはなくすんなりと辞められるため退職代行は使うまでもないことがほとんどです。
ただし、ブラック企業に勤めていて辞めるのを伝えるのが怖い、今すぐに辞めたいという方は最終手段ですが、退職代行の活用も考えましょう。
- 仕事を辞めたからといって人生は終わらない
- 仕事を辞めると朝起きた時の憂鬱だった感じがなくなる
- 友人などいろんな人との接点も生まれやすく良い出会いも生まれやすい
- 数ヶ月~1年分くらいの生活資金を貯めたうえで辞めるとより安心
- あらかじめ副業をして収入も得られるようになると会社を辞める上での安心感も違うし、普段会社でも強気になりやすい
- 自分が本当に実現したい働き方やライフスタイルを徹底的に考える
- 会社を辞めるのは20代のうちが吉。30代以降は転職の難易度が上がる(特に異業種は厳しくなる)
特に初めて会社を辞める人は不安があるかもしれません。でもその会社に居続けて、あなたは果たしてやりがいをもって仕事をしたり幸せになることができるでしょうか?
僕は会社を辞めたことで「人生楽しい!」と思えるようになりました。もし、ブラック企業や先の見えない会社に勤めているのであれば、思い切って辞めて自分の人生の可能性を広げてみませんか?
僕も微力ながらお手伝いできるかもしれません。
自分の人生の可能性を切り開こう!