著者:長池涼太(ブラック企業研究家)
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自分が会社を辞めたら、この会社は回らないのではないか…?
そう思って会社を辞めるのを拒む方は意外といるようです。
僕も同じことを思い会社を辞めるのを2年引き伸ばしてから辞めましたが、僕も会社も何も問題は起きていません。
むしろ会社は今も元気に営業中。
今回の記事では、社員が会社を辞めても意外と問題がない理由などについて解説しています。
- 自分が辞めたら会社は回らないのではないでしょうか?
- そんなことありません。あなたがその会社でそれなりの地位を確立してたり、給料が高ければ別ですが、そうでなければ会社からすればあなたの代わりはいくらでもいます。少なくとも社員(経営者・上層部以外)の立場で会社の心配はご無用です。
業種や職種に関係なく言えることとして、会社での仕事の多くは『代わり』がいる仕組みができています。
例えば僕は昔塾講師をやっていましたが、仮に僕が不慮の事故などで授業ができないとなれば誰か代わりの人が授業をやるという感じです。
他にも農業や事務の経験もありますが、いずれも別の社員に仕事を割り振れば多少負担は増えるにしても仕事そのものが回らなくなるということは本来あり得ません。
逆にいえば、誰かが欠けることによって回らなくなるようであれば、それは会社側に致命的な欠陥があるということです。
少なくとも会社が回るかどうかは、社員(労働者側)が気にする話ではありません。経営者や上層部の人が気にすることです。
あなたがゴリゴリの管理職だったり高給取りなら話が別ですが、先ほども触れたように会社での仕事の多くは代わりがいる仕組みができています。
そのため、特定の人でなければできない仕事は意外となく、あるとしても一部の専門性がかなり高い仕事に限られます。
そしてその一部の専門性が高い仕事となれば、給料はそれなりに高いことが多いです。
給料が上がらない、人並みであるということは言い方は悪いですがその程度の仕事ということです。
例えば僕が経験した事務、塾講師、農業は典型的な代わりがきく仕事。
もちろん業界によっては人材不足な点もありますが、少なくとも特別な・専門的なスキルはそれほど要求されません。
例外があるとすれば、特定の資格を持っていないとできないような仕事に従事しているなど。
そもそも会社においては誰かが辞めたからといって、何かの仕事が回らなくなるという状況が発生すること自体が異常です。
仮にそのような会社があるとすれば、その会社はあなたが残ったとしても辞めたとしてもどのみちすぐに潰れます。
むしろ早く辞めて早めに転職活動など次の手を打つ方がまだ得策ですし、ダメージも少ないです。
万が一、会社が倒産したとしても一社員が責任を感じる必要はありません。
その辺は経営者や上司の問題ですからね。
基本的に会社の給料は売り上げに依存することが多いですが、同時に社員のスキルや売り上げの貢献度も考慮されます。
もしあなたが社内でスキルの高い部類だったり、しっかりと売り上げの貢献しているなどで会社から優秀だと思われている人であれば会社は本来それなりの給料を支払ったり、それなりのポストを用意しています。
厳しい言い方ですが、そういった良い待遇がないということは会社からすればその程度の人材としてしか見られていないということです。
自分としては『会社に貢献している』という自負があっても、会社側は意外に何とも思ってないことはよくあります。
とはいえ、細かく見ていけば社員各自の仕事を全部社内で共有できているわけでもないです。
例えば僕がやってた塾講師の仕事だと持ちクラスの授業進度や生徒の特徴などは同じ教室の講師は把握していますが、別の教室の講師はちゃんと把握できているわけでもないです。
僕が塾講師を辞めるときも、僕の後任は別の教室の講師が入ることになっていたので、何もせずただ辞めるだけでは後任の人もやりづらいでしょうし、生徒からしてもギクシャクしてしまうと思います。
そのため、どんな仕事にもいえますが会社を辞めるにあたっては『引き継ぎ』だけはちゃんとしましょう。
ちなみに会社を辞めるにあたって仕事内容などの引き継ぎは義務ではありません。
ただ、引き継ぎをやらないと後で揉める可能性もあるので、特に気まずさなどがなければ引き継ぎはちゃんとやるのが無難です。
逆にいえば退職の際に一つだけ注意すべきなのが、引き継ぎってところです。
僕もこれまでいくつかブラック企業に勤めていました。
塾講師時代は長時間労働などに苦しみ体を壊しましたし、そのあと転職した農業法人は社長からパワハラを受けたうえで入社からわずか3週間でクビになりました。
そんな塾も形態は変わりつつ今も変わらず営業していますし、農業法人も同じく営業していますしむしろ成長を続けている印象です。
あまり良いニュースではないですが、
自分が辞めたら会社が回らない
と思ったところで会社はなんやかんやで成長していきます。
ブラック企業であろうと経営者が意外とやり手なことも多いので、なんやかんや潰れずに生き残っていることも多いです。
会社の心配をするより、自分は自分で楽しみましょう。
- 誰か一人辞めたところで会社は変わらず回る
- その人でなければできない仕事はゴリゴリの専門職を除けば意外と少ない
- 誰かがいなくなって回らなくなるような会社はどのみち潰れる
- いなくなって本当に困るなら会社は給料を上げるなど何らかの好待遇を用意する。それがないということは…
- 辞めるときは引継ぎをちゃんとやれば問題ない
繰り返しになりますが、会社は社員が一人や二人辞めたところで悪影響が出たり潰れたりすることはほとんどありません。
仮にあなたが辞めることで悪い影響が出ると考えられるなら、それなりの役職を用意したり給料を高くするなど何らかの好待遇を用意しています。
もしそれがないなら…わかりますよね?
「自分が辞めたら会社が回らない」と思うこと自体は、責任感のある証拠ともいえるので悪いこととも限りません。
良い会社なら残ればいいし、ダメな会社・ブラック企業なら辞める。ただそれだけです。