著者:長池涼太(ブラック企業研究家)
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僕はフリーランスとして活動しており、ブロガーを中心にいろんな仕事をしてきました。
そんな中で最近初めて挑戦したのが『文字起こし(テープ起こし)』
このご時世なので、在宅でできる仕事や副業の需要が高まっている雰囲気を感じています。
そんな中で文字起こしも実際にやってみて感じたのが『専門スキルはなくても大丈夫』『パソコンとネット環境さえあれば基本的にできる』と言う感じで、取り組むうえでのハードルは低いということ。
今回の記事では実際に文字起こしをやった感じも踏まえて、
- 文字起こってどんな仕事なのか?
- 文字起こしの良い点、大変な点
- 文字起こしをする上でのポイント
- 文字起こしの収入や相場
などを解説しました。
文字起こしってどんな仕事?
一言で言えば「対談やインタビューなどの音声を文字に書き起こす仕事」です。
先日教育に関する1~2時間の対談の音声の録音データ(MP3など)をいただいて、それをパソコンのGoogleドキュメントに文字にしていって納品したという形でした。
最近ではYouTube動画の字幕を作るために文字起こしを依頼するケースもあるそうです。
細かい形式はクライアントにもよりますが、音声データを文字(文章)にするという点ではだいたいどこも同じです。
文字起こしの仕事はどこで探す?
一般的にはクラウドワークス やランサーズなどいわゆるクラウドソーシングのサイト内で探します。
文字起こしの仕事は数も多くほぼ常時何らかの求人はあるので、探すのはさほど困らないと思います。
ちなみに僕の場合は、知人から請け負った仕事でその知人のサイトに掲載する対談記事に使う対談の文字起こしをしました。
文字起こしに限らないですが、フリーランス同士の『横のつながり』を作っておくと思わぬところから仕事が舞い込むこともあり、かなりメリットを感じています。
僕もブログや講座など自分主導の仕事以外は、ほとんどが知人やフリーランス仲間から依頼されたものです。
文字起こしの良い点・大変な点
良い点
- 専門的なスキルはなくても大丈夫。
- パソコンとネット環境があれば在宅でもOK。
- ある程度専門性のあるものだと、音声の内容自体が勉強にもなる。
大変な点
- とにかく地道で体力も使う。
- 意外と時間がかかる。
- 文字起こし1本で食べていけるレベルまで稼ぐのは少し難しい。
文字を起こしの仕事をする上で専門的なスキルはなくても大丈夫な点では、在宅ワークや副業の中でも取り組むハードルや敷居は低い部類です。
また、内容も専門的な要素があれば音声を聴くだけでも勉強になることもあります。
ただし、とにかく時間は必要になるため文字起こしで稼ごうとするとそれなりの時間が必要ですし、ひたすらタイピングをするため意外と体力も使います。
時間で言えば、例えば1時間の音声を文字起こしするのに倍の2~3時間はかかるイメージ。
時給換算してしまうとあまり稼げてないとも取れることもあります。
くわしくは以下で触れています。
文字起こしに必要な資格や能力
文字起こしをする上で必須の資格はありません。
この点は動画編集やプログラミングなどと違って初心者・未経験者でも手を出しやすい仕事だと思います。
ただし、一般社団法人音声テキスト化協会という協会では、講座や資格試験も設けているそうなので、自信が無い方は活用の余地があると思います。
逆に僕のようにタイピングなどの能力が備わっていれば、特に気にする必要はないです。
ただ必要な能力はあると感じていて、
- タイピングの速さと正確性
- 2,3人の声を聴き分けるくらいの聴力
- 語彙力
はないとキツイと思います。
タイピングの速さと正確性
文字起こしはとにかく文字をパソコンで打つので、タイピングの速さと正確性が無いと仕事になりません。
僕のように普段からSNSやブログ発信でパソコンを使っているようであれば特に問題ないです。
そうでない場合は一度タイピングの速さと正確性をテストすると良いです。
僕も念のため、タイピングの速さと正確性が測れるサイト(e-typing)を使いました。
評価は18段階らしく、僕は上から2番目の『S』でした。
僕の場合は、仕事からプライベートまであらゆることでパソコンを使うので。
僕が仕事を受けた人のところでは、『C』以上なら問題ないとのことでした。
あくまで体感ですが、事務仕事などで仕事でもパソコンを普段から使っていれば問題なくクリアできそうです。
クリアできなくてもタイピングは継続していけば自然とスピードも正確性も上がるので、諦めずにチャレンジですね。
不安な人は、まず自分のタイピングスキルを確認しよう。
語彙力や聞き取る能力
おおもとの音声データの音質が良いのは前提ですが、文字を打つにも音声で何を言ってるのかが聞き取れなければ始まりません。
また対談などによっては専門性の高いテーマの場合もあるので、対談のテーマの知識や知らない言葉を調べる能力もあるとより良いですね。
僕が先日受けたものは、教育に関する対談で教育の専門用語も多少ではありますが出てきました。
元々知識がある人ならすぐに分かるものも、知識が無いとわからなかったりします。
動画編集やデザイナーと比べるといわゆる『専門スキル』というほどでもないので、求められるスキルという点では他の仕事よりハードルは低いです。
文字起こしの収入の相場
文字起こしの収益は『1分○○円』もしくは『1時間○○円』と表記されることが多いです。
時間が長ければ長いほど収入は増えますし、対談の内容の専門性が高いと時間当たりの収入が上がることもあります。
ネット上にある文字起こしの求人を見てる限りは、『1分100~150円(1時間6,000円~1万円くらい)』が多い印象です。
少数ですが1分30円や逆に1分270円の求人も見たことはあるのでかなり幅は広い印象です。
ただし、文字起こしの仕事は1つの仕事を終わらせるにもかなりの時間を要します。
個人的な体感としては、1時間の音声の文字起こしで早くても2,3時間はかかるイメージです。
フリーランスの僕ですらこれなので、会社員の傍ら副業でやる場合はなおさら時間はネックですね。
もちろん、タイピングに慣れてないうちはさらにこの倍くらいかかる可能性もあります。
そのため、文字起こしのみで『月に10万円以上!』など大きく稼ぐのは難しいですし、やろうとすると膨大な時間が必要です。
音声を漏れなく聞き取るという点では、『集中力』『体力』『根気』も要求されます。
僕も実際に文字起こしやってみて思いましたが、かなり疲れます…。
文字起こしのアプリ・ソフト
文字起こしのソフトやアプリは意外と多く、調べた限りそこまで大きな優劣はない印象です。
ソフトやアプリが無くても音声データさえあれば、それを聴いて文字を入力しても文字起こしはできますが、巻き戻しなどの機能があるソフトやアプリを使った方が楽です。
僕は『Okoshiyasu2』という窓の杜にあるフリーソフトを使いました。
対応環境がWindowsXPとなっていますが、僕のパソコン(Windows10)でも問題なく稼働しました。
ただ上手く稼働しなかったという人の話も聞いたので、ダウンロードしたうえで一通りの機能を確認する必要はありますね。(音声が再生できるか、巻き戻しや早送りができるかなど)
以下、Okosiyasu2を使う場合の流れを解説しました。
窓の杜よりダウンロードできます。フリーソフトなので料金は一切かかりません。
ボタン一つで早送りや巻き戻しはできますが1秒刻みで設定できます。最初はデフォルトでやって、実際に文字起こしをやる中で調整しても良いです。
指定のキーを押せばそれだけで停止など所定の操作が行えるように設定もできます。僕の場合は再生・停止を『Shift+F1』、巻き戻しを『Shift+F2』、早送りを『Shift+F3』と設定しました。設定は自由にできるので自分のやりやすいキーを設定しましょう。
初期設定は『1.0倍』になっていますが、最初は一番遅い『0.5倍』がオススメ。タイピングに慣れてる人は0.7~0.8倍くらいでもいけそう。
他のソフトも基本的な流れなどは同じです。
文字起こしで稼ぐポイント
ライターや動画編集など多くの仕事は、実績を積み重ねることで単価が上がりますが、文字起こしも同じです。
そのためいきなり稼ぐのは難しいですが、その中で一つ挙げるとすれば『納期を守ること』。
文字起こしのソフトを使ったり、語彙力や聞き取る能力があって正確に文字起こしができればもちろんOK。
ただ、意外と人によっての差は大きくない印象です。
そのため、仕事の基本ですが『納期』はちゃんと守りましょう。
フリーランス仲間によると、納期を守らない人も意外といるらしいので納期を守って納品できるだけでもポイントが高かったりします。
どうしても期限内に間に合わせるのが厳しそうなら相談しましょう。
間違っても無断でというのはダメ。
まとめ
- 文字起こしは対談などの音声を文字にする(タイピングする)仕事
- 文字起こしの仕事・案件は、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングのサイトで随時募集されている
- タイピングの速さと正確性は必須
- 1分100~150円が多い(かなりバラつきはある)
- 文字起こしのアプリやソフトを使うとより便利
ネット上での求人数やパソコンとネット環境があれば場所を問わない点で、文字起こしも在宅ワークの一つとしては向いている仕事です。
なかなか外に出づらいご時世だったり、副業や在宅ワークも少しずつではありますが広まりつつある印象も受けます。
「会社の仕事だけでなく別の収入源も欲しい」「外での仕事が疲れるので在宅の仕事がしたい」