著者:長池涼太(ブラック企業研究家)
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塾講師はけっこう体力がいります。
特に大変なのが、昼に出勤して深夜に仕事が終わるので生活リズムが普通の人とはかなりずれています。
人によっては慣れればなんてことないかもしれませんが、「朝起きて夜寝る」という自然な生活リズムに逆らう以上、体に何かしら負担はかかります。
今回の記事では、当時僕がどんな生活をしていたか振り返って、塾講師の基本的な生活パターンなどを紹介します。
塾講師の出勤パターン
基本的にこのどちらかでした。
体感ですが、7割くらいは前者でした。
パターン1。本部で会議後、授業の教室へ
まず他の会社も含めて出勤は2パターンで、
- 「本部で会議をやって、終わってから授業の教室へ移動」
- 「授業のある教室へ直行直帰」
があります。
会社によりますが、僕の所だといったん本部に行く日が全体の7,8割くらいのイメージです。
最近はネットが発達して、オンラインの会議もあるでしょうから大手なんかはもっと本部に集まるのは少ないかな?
パターン2。本部へ行かず、授業のある教室へ直行直帰
ごくたまにですがこういう日もあります。
僕のいた会社だとあっても週に1,2回。
授業の教室が家から近ければ、通勤はすごい楽です(笑)
基本的に昼に出勤して、授業まで時間はあるので余計な仕事や無茶ぶりが入らなければ各自の仕事に専念できます。
もっとこういう日が多ければ、より効率よく仕事はできたのに・・・。
昼間に教室へ出勤。まずは会議
- 塾講師って昼間は何してるの?
- 教室もしくは全体での会議、教室間の移動、授業準備です。主に授業以外のことですね。ただし土日や夏休みなどの長期休み中は朝から授業をやっています。
よく知人に聞かれますが、塾講師は通常の平日は昼間は会議や授業準備などの事務的なことをして、よる授業という流れが多いです。
出勤は授業教室へ直行直帰だと会議はありませんが、本部などに集合する場合は会議などがあります。
普通のサラリーマンと違い正午ごろの出勤
基本的に出勤時刻は13時でした。
(だいたいどこの塾もこれくらい)
時々12時になったり11時の場合もあり、ほとんどの場合は前日や2,3日前になって出勤時間が決まってました。
出勤時間に合わせて、起床時間も少しずれるので意外とめんどくさい。
夏期講習など講習期間中は朝から授業もあるので、その時は朝8時や9時に出勤して、そのままいつも通り深夜まで仕事もあります。
(労働時間14,5時間くらい)
本部で会議。社員全体で方針等の確認
一旦本部へ出勤の場合は、会議前に各自雑務、事務作業をやる場合もありますがメインは全社員集めての会議。
(内容は諸々の方針を話し合ったりしますが、ワンマン経営だと上が一方的にひたすら話したり、説教に終始したり・・・・)
ここで全員で共有すべきことは共有したり、方針を確認したりなど。
教室移動。車必須
会議が終わったらそれぞれ車で授業のある教室へ移動。
本部から近場であれば20分くらいでもいけますが、遠いと1時間以上かかる場合も・・・。
茨城の場合、電車やバスがないもしくは駅からすごく遠い地域にも教室があるので、車は必須です。
塾に限らず、地方の企業の大半は運転免許とマイカーは必須です。
教室に到着。掃除や雑務
直行直帰の日はここからスタート。
教室に着いたらまずは掃除。教室周辺をほうきで掃いたり、トイレ掃除など。
その後は授業までは各自の仕事。
この時間帯が一番のんびりできます。
小学生は授業が夕方(17時~)からあることが多いので、小学生のコマがある日は急がなくてはいけません。
なくても、中学生、高校生が自習に来る場合もありますけどね。
もちろん事務仕事をしつつ、自習で勉強して分からない所があれば対応します。
あとは時々、入塾希望の生徒・保護者の面談とか。
たまに飛び込みで来る場合もあります。
夜に授業。時間と授業スタイル
- 授業時間は塾により変わるが、集団授業は1時間半~3時間弱、個別指導は1コマ80分か90分の塾が多い
- 授業スタイルは厳格にマニュアル通りを求められる塾からある程度自由にやれる塾まで様々。僕の塾はある程度自由がありましたが、上司(研修担当)に模擬授業をするなど修行の日々でした
授業時間
授業時間とかは塾によって変動しますが、中学生だと集団授業の場合でだいたい1時間半~3時間の所が多いです。
個別に関しては、80分1コマをその日にもよりますが、複数コマを間に10分休憩を入れてこなすこともあります。
合間に次の授業の準備や授業の報告シートも記入するので、あまり休めないかもしれませんけど。
授業スタイルは塾によって変わる
授業のやり方は板書、話し方まで厳格なマニュアルがある会社もあります。
核になる部分は全体で取り決めて細かいところは個人の裁量に任せる会社もあったり様々。
ちなみに僕のいた塾は後者(自由が利く)だったのでやりやすかったです。
どちらにしてもかなり鍛錬は積みます。
授業後。事務作業と各自の仕事
- 授業後に30分くらい面談をすることもあった
- 何もなければ事務作業
- 講習の前は、講習の準備に時間を取られた
- 残業として各自が抱えた仕事をこなすことも
- 会社から残業を強制されたことはあまりなかったが、テキスト作成など仕事量が膨大なため残業をしないと期日までに終わらせるのが物理的に無理だった
※会社・塾によっては0時までは確実に拘束されることもあるそうです。残業代が出るかは分かりませんが。
授業が終わった時点で、どこの塾も夜10時前後。
生徒の見送りをしたら、諸々の事務作業やテキスト作成などをする場合もあります。
多くの塾は授業終了後から10~30分後くらいが定時ですが、物理的にこの定時で帰るのはほぼ不可能。
ちなみにどれくらい残業するかはほとんどの場合、各自の裁量次第です。
教室に自分一人だけということもありますからね。
ただ、容量オーバーもしくはギリギリの量の仕事があることも多々あるので、どうしてもそれなりの残業をしなければならないこともあります。
悪く言えば、会社側も社員がどれだけ残業をしているか把握できてないともいえます。
帰宅。深夜なのでけっこう暗い
車は必須なので車で帰りますが、深夜は本当にどこ通っても道路が空いてます。
昼間なら1時間かかる道のりも、深夜だと40分くらいで帰れることもあります。
ただし、めちゃくちゃな運転をする車が必ずいるので、それには気を付けましょう。
警察仕事しろ
なおこの時間台になると開いてる店はコンビニなど24時間営業の店くらいです。
なので街灯があるとはいえ、けっこう暗く感じます。
塾講師の勤務時間帯「昼出勤、深夜帰宅」
- 正規の労働時間は13時~22時
- 突発的に出勤時間が早まることもあった
- 夏期講習など講習期間中は日によっては朝9時(授業は10時から)に出勤、22時まで授業という日も多々ありました(1日に労働時間12時間越えも…)
このように、昼に出勤して深夜に帰るという生活リズム。
具体的な時間でいえば、通常であれば朝10時~11時くらいに起きて、0時くらいに家を出て13時前に会社に着くのがスタンダード。
仕事をして帰宅は基本0時以降が多かったです。
ただ、他の塾では0時くらいまで拘束時間だったりする所もあるそうで、僕がいた所はまだ緩い方かもしれません。
たまに夜中の1時とか2時まで残業して帰ろうとしたら、他の塾はまだ明かりがついていて人もいるなんてことはありましたからね。
塾講師は負担大。その代わりやりがいはある
そんな感じで仕事内容以前に生活が不規則で体への負担が大きい点で大変です。
基本的に体力のない人や体の弱い人には、塾講師はオススメできません。
ただ一方で、生徒の成績が上がったり、志望校に合格した時というのはとても嬉しいもので、やりがいはすごくある仕事です。
塾講師をやりたい方は、この辺をうまく天秤にかけて考えましょう。